参考|恵泉蓼科ガーデン


長野県の標高1150mの地に一般には公開されていない夢のような学びのガーデンがあります。「恵泉蓼科ガーデン」。「聖書」「国際」「園芸」を創立当初から教育に取り入れている、東京都多摩市にある恵泉女学園大学の学生たちの学びの場として、ガラと踏み固められた土壌の約3200坪の土地を約30年前に開墾。この場所がガーデンへの道を歩み始めました。初夏を迎えたこの庭を特別にちょっとのぞかせていただきました。

ここは、観せるための庭ではなく、自然と向き合い学ぶための場として維持管理されているので、樹木の足元は100%宿根草、春の株分け作業以外には、ほとんど手を入れない。敷地の骨格を英国風のガーデンとし、約12エリアに分かれガーデンが展開しています。最初のエリアはピンクボーダーガーデン、イエローボーダーガーデン、野芝がよく手入れされ、美しく視界を広げてくれます。

ピンクボーダーガーデンの中のアストランティア。

イエローボーダーガーデン。

奥に続くハーブガーデンは

風に揺れるオカトラノオに

ヒトツバエニシダ、ほぼ開花を終えたガリカローズが印象的。説明を丁寧にしていただいたガーデン長の小澤文子女史。このガーデンを十数年と維持・管理されています。専属としておひとり、他に、もうひとりサポートが入られて、計二人のみで管理しているというのだから驚きです。最初5年ほどは、無我夢中で庭とつきあい、その後、この庭に込められた想い・意味をひもといてゆきました。そして、一生懸命手をかけ、人工的な努力をしながら育てるのではなく、この環境にあった植物を選抜していくことで、庭も、植物も、人も無理をせずして、本来の美しい姿、景観にたどりつくんだ、と身をもって気づかれたそうです。

その奥、フォンテンガーデン。もともとこの空間の中央に噴水が設計されていたが、様々な事情でまだ実現できていないんだそう。ここの樹木たちは、一年を通じて何かしら花を咲かせるものが植えられている。

バラ園と続くアイアンゲートにはMOMOSEの文字が・・。その文字にも大切な思いがつまっていることを小澤女史からのお話で感じ取ることができます。

バラの足元にも、宿根草。左手前には大きく茂ったゲラニウム。毎年こぼれタネで芽吹くワスレナグサ。斑入りイワミツバ。東京では難しくても環境がよくあっているアルケミラモリスは毎年もりもりに美しく茂る。

次のエリアは畑として活用。今時期はすぐりがたくさん実っている。

畑をぬけて、シンボルツリーと出会う。シナノキ。剪定をおこなわず、自然樹形でのびのびそだっている。

グラスボーダー。秋が楽しみ。

池とロックガーデン。石は地元のものを利用。古いと思っていたひょうたん型の池は、イギリス人ガーデナーから逆に大絶賛されるそう。

研修棟を覆う夏ヅタは秋には真っ赤に紅葉する。

創設・作庭・管理にかかわった方々の「緑の木々、水、花や小鳥たち、都市から失われた自然が持つ本来の姿を尊重し、育てつつ、それを活用することによって、人々の生活環境の向上、精神的安らぎに役立つガーデンを造り上げたい」という意思が脈々と受け継がれた庭。「人間主体になり過ぎないほど自然の息吹が感じられ、心に響くものがある」という小澤女史は、本来の拠点は私たちと同じ東京近郊。しかし、一年の大半をこの地で過ごし、1か月遅い春、お盆をすぎるとあわただしく秋冬の訪れを感じ、―20度の世界を体感し、地面が60cmも凍結するのを経験する。そんな中だからこそ、春の芽吹き、夏の光、風を大切に、体で自然をいっぱいに感じその大切さ・愛おしさをより多く感じるのでしょう。
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