参考|江戸の園芸熱

海外の人を大勢迎えることになる東京オリンピックまであと一年半。皆さんも日本の文化をより意識するようになってきたのではないでしょうか。そんな中、東京墨田区スカイツリーの足元近くにある「たばこと塩の博物館」の特別企画展で、1月31日~3月10日まで、「江戸の園芸熱」浮世絵に見る庶民の草花愛 が開催されています。bb101会場内は 4つのテーマで構成され、約200点の浮世絵を中心に展示。ほーんの少しですが、ちょこっと覗いてみましょう!bb102 序章の展示では、18世紀、八代将軍吉宗の植樹政策もあり、江戸近郊に桜並木が一気に増え、人々の間で花を見に行くことが日常となっている様子が見れます。bb103桜のお花見。時代は変わっても 日本の春は 同じ光景だったんですね。bb112会場内にはいくつか鉢の展示も。この「鉢」の登場により、人々は、鉢に植物を入れ、自宅の庭に、部屋に、一気に身近に草花を愛でるようになったとのこと。でも鉢がどのタイミングでどのように誕生したのかは、まだまだ不明だそうです。bb106第一、二章付近。第一章では「身の回りの園芸」として、何気ない日常の中に園芸が身近にある様子が描かれた浮世絵を展示。bb104「当世葉唄合」(1859年)。女性が手に持つのは、春の七草の寄せ植え。春の七草をひとつに集めて植え、札をつけるスタイルが、江戸の町でとても流行っていたという。オザキでも毎年販売しているわけですが、良いもののはすたれない、、、ということを実感。bb108「植木売りと役者」。江戸時代、店を持たない商人がたくさんおり、町で売り歩いたり、縁日や盛り場で、植木売りが店を広げ、棚に並べて売っていた様子が描かれています。全部、見慣れた植物なのが見てとれます。bb110 実用的な浮世絵として「おもちゃ絵」というのが数枚展示されています。「鉢植えづくし」「箱庭づくし」など。これが、緻密で、身近で興味深い。この写真の絵はまた一風変わっています、「草花のはんし物」(1849~52年)。この頃、絵で解くクイズが大流行、例えば右端の男性の絵の答えは「しのぶ」だそうです(笑々)。bb109第二章は、「見に行く花々」。 写真右手前の絵、なんとなくでも見たことある方、多いのではないでしょうか?「百種接分菊」、、、つまりは、、、一株に100品種を接木した、、、ということらしいのですが、、、え~本当なのでしょうか!?(汗)。この絵のように、家で見るだけではなく、「技」や「植物園」を見に行く文化も生まれました。bb105第三章では「役者と園芸」と題して、歌舞伎役者と園芸の密接な関係が分かる日常の様子や、歌舞伎のお題目の浮世絵を展示。写真は、三代目尾上菊五郎(1784~1849年)が、植木をこよなく愛していたことが分かる私生活を描いた浮世絵。奥の庭にずらっと盆栽が並んでいます(右下が菊五郎)。bb111「隅田川浮世の鏡」(1863年)。右端に朝顔を片手に踊るのは五代目坂東彦三郎演じる「植木屋音松」。役者の園芸熱は、芝居へのこだわりにも色濃く現れたとのこと。bb3011800年代、草木の育種について図入りで制作された当時の文献、いわゆる園芸書。企画展の図録には、数ページ内容が掲載されており、ジョウロ、コテ、ハサミなど当時の道具が、、。bb107江戸時代二度にわたる大ブームとなった変化朝顔の世界も、驚きの変化っぷりを見せてくれます。bb113いかがでしょうか。ほんのわずかな内容の紹介でしたが、とにかく、浮世絵で、植物ギリした展示が200点以上、植物が好きな皆さんに絶対おすすめの展覧会です。この会期中、都内は、楽しい園芸or文化的イベントがありますので、ぜひ、抱き合わせで、一日楽しんではいかがでしょうか?

「江戸の園芸熱」浮世絵に見る庶民の草花愛 2019年1月31日(木)~3月10日(日) たばこと塩の博物館/03-3622-8801(東京都墨田区・駐車場無→周辺有料P有)

★2月3日(日)浅草、浅草寺 東側特設舞台「節分会」14:30~17:15 文化芸能人が大集合での豆まき

★2月15日(金)~17日(日):池袋サンシャイン「クリスマスローズの世界展」

★2月15日(金)~2月22日(金):東京ドームシティ「世界らん展2019」