サボテン実生苗探訪
こんにちは。
皆さん実生(ミショウ)苗、カキ仔(カキコ)など園芸ワード聞いたことありますか?
植物のステータスのひとつに現地の株なのか、種まきされたものなのか、子株を取ったものなのか、組織培養で増殖生産されたものなのか(すべてではありませんが)読み取れることがあります。
それぞれの株にそれぞれの良さがあります。
2Fのサボテン売場でいろいろ見つけたので一部ご紹介してみたいと思います。
■ギムノカリキウム
▲濃いグリーンにぴったりと肌についた棘が魅力の海王丸実生苗個体です。播種で生産されたものです。
2年くらい経つとだいぶ特徴も見えてきて棘の強いもの曲がりのあるもの、立ち上がるものなど様々なバリエーションが見られます。
親の性質は濃く受け継ぎますが兄弟株でも体格や性格が違うように、この子たちもひとつひとつに個性が出てみんな違った形に成長していきます。
▲まだまだ赤ちゃんですが恐らく選抜された個体の親株でしょう。棘も色もすごく良いです。
意外と夏の直射日光に弱いので夏場は強光線と高温には注意してください。
▲太くて白い棘が特徴のフェロシオール。こちらも実生。
一時期全然手に入りませんでしたが最近すこしずつ種まき個体が出てくるようになりました。
引きで見てみるとやっぱりみんな少しずつ違いませんか?
▲将来性のありそうな個体。
ここまですごく丁寧に育てられた株です。
このまましっかり負荷かけて絞めて育てたいですね。
▲フェロシオールの実生個体その②
今のところ肌が明るい緑色。以前はこういうタイプもあったような。楽しみな一株。
▲鳳頭にしか見えないけど鳳頭系の交配種個体の接ぎ木です。
野菜や果樹などでよく使われる技法ですが、サボテンでも昔から行われいます。
元になる性質の強い台木に種を取るために花をいっぱい咲かせたい品種や、
高地性のサボテンなど性質が弱く虚弱な品種を接いで栽培を容易にする目的で作られます。
最近ではそのビジュアル自体に注目が集まり人気の高い商品です。
▲古くからある上等サボテンなイメージの天平丸接ぎ木。
標高の高い地域のサボテンで梅雨時期以降の高温が苦手なサボテンでもあります。
接ぎ木を駆使して種取用の個体が重宝されてきました。
こちらも様々なタイプがあり主に棘の表現で様々な銘品が生まれてきました。
▲天平丸実生株です。
接ぎ木の株にすると強い棘が出ますが、実生の株は均整の取れたお行儀の良い顔つきになりがちです。
▲バッテリーの一本棘タイプ。
一昔前は高級品だった品種ですがだいぶ手が届きやすくなりました。
▲通常のバッテリー
オーソドックスなタイプですが貫禄ある大きめサイズです。
こちらも実生の株で年月かけて育てられました。
▲尾形丸。
紫色のサボテン。すごく好きなタイプ何ですがたまに全然手に入らない時があります。
そこまで高価な品種ではないですが独特の魅力があります。
▲小さい時は新天地にかなり近い見た目をしていますが大きくなると紫色が出てきます。
▲大きくなった姿。
紫のグラデーションがたまりません。
▲紫色つながりでデイドリーム
最近作出された品種ですが棘無しモンストタイプの雰囲気があります。
▲尾形丸によく似た品種ですが基本種は緑色。
サボテンも他の園芸植物同様、斑入り個体も重宝されます。
はっきり斑が入る個体よりも株全体に散らばる散斑の状態の方が好まれる傾向。
ちなみに尾形丸の斑はオレンジ色なのが面白いところ。
次回はアガベも少し紹介した言うと思います。
また今度!