1F| 「食べられる花」育ててみませんか?食香バラ入荷のご案内
OFPからこんにちは。
長雨の季節が一息ついて、秋のガーデニングシーズン真っ盛り。OFPにも日々、たくさんのお客さまがご来店し、秋から育てる植物を真剣な眼差しでお選びいただいております。
さて、今日はそんなワクワクなお買い物に、ちょっとしたヒントを。
「食べられる花」を育ててみませんか?
「食べられる花」といえばエディブルフラワー。昨年もFacebookでパンジー&ビオラのエディブルフラワーをご紹介しました。https://www.facebook.com/ozakiflowerpark/posts/pfbid0PEv66x11zHBt8J1avNhtcfh7YBwgZKQha1vG9ihZVQTskVJoohBfgzyh1XaCcSEwl
さぁ、そして今年は?
よし! バラでいってみましょう!
そう、バラです、Rose。花の女王と評される、あのバラ。
そのバラを食する。食するバラを自分の手で、育ててみようっていうアクションです。
一般的に日本国内で販売されている食用のバラは、既存の観賞用品種を無農薬や低農薬で育てたものがほとんどです。今回ピックアップするのは中国山東省で1000年の昔から食用として改良、栽培されてきた品種。じつはOFPでも数年前から取り扱っている、もはや定番アイテムなんです。すでに入手されて栽培されている方も少なくないのではないでしょうか。
シリーズの名前は「食香(しょっこう)バラ」。3品種の特徴を簡単にご紹介します。
◉ 豊華(ほうか)
40~50枚の花弁をもつ中輪の花が房咲きになる。強香。四季咲き性は弱く、主に春に咲くが、樹勢がつくと夏にも返り咲きする。
◉ 紫枝(ずず)
冬、枝が紅色に染まることが名前の由来。その株姿も美しく、サンゴミズキのように冬の庭のアクセントにもなる。花の大きさは豊華より大きな大輪だが花弁の数は少ないセミダブル。芳香の強さは豊華のほうが強い。四季咲き性があり、秋バラも楽しめる。
◉ 唐華(とうか)
2020年デビュー。蕾のときは赤いけれど、開花すると純白の花を咲かせる。花の大きさと芳香の強さは豊華と同等だが、セミダブルで四季咲き性がある。
いずれも枝がよく伸び、シュラブの樹形に育つので、簡単なサポート資材があるとよいでしょう。
また、強健で病害虫にも強い点も、食用植物としてはうれしい特徴です。
ところで、一般的なバラと「食香バラ」は、何が大きく違うのでしょうか。
それは芳香成分の組成に秘密がありました。
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 花き研究所の大久保直美博士が分析したところ、芳香のバラとしてローズオイルを抽出することでも知られるブルガリアンローズと比較して、「食香バラ」は炭化水素(ハイドロカーボンズ)の含有量が極めて少ないということが明らかになりました。その差、なんと1/9。これは食味に直接関係し、苦味やえぐみが少ないことを表しています。「食香バラ」がどれだけ食用に向いているか、その根拠といえる点です。
*詳しくは「食香バラ」の発売元 株式会社フロスオリエンタリウム のホームページ (http://flos-ori.jp/edible_rose_scent/)へ
【参考】
フレグランスジャーナル社
「AROMA RESEARCH」No.62 (Vol.16 No.2) 2015
[報文]中国のバラの郷 平陰のバラの花の香り 大久保直美
要約 ▶ https://www.fragrance-j.co.jp/files/magazine/research/abstract/62/62_11.pdf
さて、人間レベルの知覚だけではなく、科学的にも食用に適することが証明されている「食香バラ」。
秋冬はバラの植えつけ適期です。秋から育てる植物に、「食香バラ」を加えてみてはいかがでしょうか。来春は憧れの薔薇のお茶会を実現させてみませんか。
10月22日(土)には、平陰バラ大使こと浦辺苳子さんが直接売場で食香バラについて教えてくれます。(10:00~14:00予定)
オンラインストアでも販売いたしますので、この機会に是非。