オザキ社長の「今シーズンのイチオシ」【2025年・初春編】

オザキフラワーパーク代表・尾崎明弘が今シーズンのおすすめ品種を紹介! 今回は春の訪れを予感させる、あの花木についてお話しします。どんなものを買うか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

オザキフラワーパーク代表・尾崎明弘

1969年生、東京都出身。2007年より株式会社オザキフラワーパーク代表取締役社長。首都圏最大級の品揃えを実現しつつ、地域に根付いた店づくりを信条としている。お気に入りの花はセントポーリア。 

春の訪れを告げる「ミモザ」

この時期にぜひ見ていただきたいのは、何といっても「ミモザ」(銀葉アカシア)です。まだまだ寒い日が続きますが、このフワフワで可愛らしい黄色い花を見ると、春がすぐそこまで来ているように思えます。

「ミモザ」が春に黄色い房状の花を咲かせるマメ科アカシア属の植物の総称であることは、植物に詳しい方ならご存じかもしれません。青みがかったマメ科特有の細やかな葉と、明るい黄色の花のコントラストはとても美しく、当店の屋外庭木コーナーでも多くのお客様に「かわいい!」「きれい!」とご好評いただいております。特に今ですと、様々な大きさや枝ぶりのミモザを豊富に取り揃えていますので、お気に入りの一鉢を見つけるチャンスですよ。

庭木コーナー

選ぶなら花芽が多くて、葉の色が濃いものが良いでしょう。そのような株は丈夫で生育も旺盛ですから、ぜひ注目して見てみてください。仕入れの際は、特にミモザ栽培に長けている生産者さんから、花芽の数や葉の色、全体の樹勢などを確認して選んでいます。時には自分の目で見て、直感的に良いと思ったものにすることも大切です。

ミモザ(開花前の様子)

実は、庭木コーナーの一番奥にあるミモザは、私がひそかに育てています。花が終わった4~6月にはきちんと剪定して、樹形を整えるひと手間を。夏頃には次の花芽ができるので、それまでに剪定しておかないと翌年花が咲かなくなってしまうんです。
花期を過ぎると緑ばかりで寂しい気持ちがするかもしれませんが、しっかり愛情を込めて育てていただければ、お庭を彩る素敵な一鉢になってくれるはずですよ。

社長のミモザ

これもアカシア あれもアカシア

「アカシア」は一言では語りつくせないほど多くの品種と特性を持っています。今期の個人的なオススメは、葉先が赤紫色の「ダークアイ」と、細長い黄色の葉が特徴的な「フェニックスゴールド」です。

ミモザの中にある銅葉(紫葉)の品種を「プルプレア」と言い、これの選抜種が「ダークアイ」です。心をくすぐられる、なんとも格好いい品種名もさることながら、ここに黄色の花が咲くと、紫の葉との対比で見栄えがします。色相環上で黄と紫は反対色ですから、相性が抜群なんですね。

アカシア ダークアイ


「フェニックスゴールド」は、秋から春にかけて新芽がオレンジに近い黄色になるのが特徴です。株元に近い方は緑の葉のままなので、花が付いていない時期でも楽しめるということで人気の品種です。

アカシア フェニックスゴールド


他にも珍しいものに、枝垂れミモザというものがあります。手で引っ張っているわけでも、萎れているわけでもありません。葉の裏側が外を向いていて、背の高い苗であれば、なかなかの存在感を放つでしょう。普通のミモザでは物足りないという方にオススメしたいです。

ミモザ 枝垂れ

水音の響くイングリッシュガーデン

当店の庭木コーナーは、一年中色とりどりの花で賑やかな花苗のコーナーを進んだ先にあります。せっかくご来店いただいても、奥の売場の存在に気が付かれずお帰りになってしまう方も、恐らくいらっしゃったことと思います。

ファイヤーピット

壁泉

ここは、私が海外で見聞した景色から着想を得て造り上げたイングリッシュガーデンです。奥の売場まで足を運んでいただきたいという思いから、メイン通路の突き当たりに石積みの壁泉を設けました。水音でお客様に存在をアピールし、中では鯉が泳いでいます。石材は流行りのものを選び、そばに植物も植えこむことで全体のバランスを取っています。

壁泉の上に置いたガーゴイルは、私の一番のお気に入りです。こちらも、もちろん売り物。他にも様々な石像を揃えていますので、惹かれるものがないか探してみてください。好きな鉢を一緒に並べて雰囲気を出してみると楽しいですよ。

ガーゴイル


水音や葉の匂いなどを五感で楽しめるイングリッシュガーデンを目指して、日々改装を進めています。多くの苗木に花が咲き始めるこれからの時期に是非、自分だけの庭づくりのヒントを探しにお越しください。

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