シクラメン

  • サクラソウ科

  • シクラメン属

  • 流通名(和名)

    シクラメン

  • タイプ

    多年草の球根植物

  • 原産地

    地中海地方

  • 草丈/樹高

    10~70cm(品種により異なる)

  • 開花期

    10月~3月

  • 花色

    白、赤、ピンク、黄、紫、複色

  • 耐寒性

    やや弱い(ガーデンシクラメン)~弱い(その他のシクラメン)

  • 耐暑性

    弱い

  • 花言葉

    「はにかみ」「内気な恋」

シクラメンの特徴

株と花の大きさによって、大輪系、中輪系、小輪系(ミニシクラメン)にタイプ分けされ、大型の鉢物は、冬にご贈答用の鉢物として出回ります。
また小型のタイプで、葉の美しさも楽しめる原種シクラメン、ミニシクラメン、地植えができるガーデンシクラメンなども人気です。

シクラメン(ミニシクラメン)

シクラメン(かがり火)

シクラメン(大輪系)の栽培

置き場所

大型の鉢物は耐寒性が弱いため、室内のよく日の当たる窓辺などに置きましょう。

水やり

底面給水の鉢で育てている場合は、夏に休眠させないかぎり、受け皿の水がなくならないように適宜補給します。
普通の鉢で育てている場合は、鉢土の表面が乾いてきたら、葉をかきわけて、株もとの球根に水がかからないよう、そっと用土にお水やりをします。

夏越し

シクラメンは、冬から春にかけて開花し、夏は基本休眠します。
夏越しは、葉を枯らして球根だけの状態で夏越しさせる「休眠法」と、葉を残してそのまま生育させながら夏越しさせる「非休眠法」の2つの方法があります。

●休眠させる場合
咲き終わったら(だいたい4~5月)水やりを中止します。
葉が完全に枯れたら、枯れ葉を取り除き、雨と直射日光を避けて風通しの良い涼しい日陰に置きます。水、肥料は与えません。
8月下旬~9月上旬になったら、鉢から抜き、乾いた土を全て落とします。
古い葉を3cmほど残して切り詰め、ベンレート水和剤などにつけて消毒した後、鉢に植え付けます。植え替え後、一週間程度は半日陰で管理し、一ケ月後から肥料を与えます。

●休眠させずに夏越しする場合
4月上旬~中旬に、根鉢を崩さないようひと回り大きい鉢に植え替えます。
鉢はなるべく素焼きの物にしましょう。強光・西日を避け、明るい場所に置きます。日当たりの良いところでは、5月~8月に50%くらい遮光しましょう。
8月~9月上旬になったら、根鉢のまわりを3分の1くらい崩し、深植えしすぎないように注意して植え替えます。その後一週間程度は半日陰で管理し、一ケ月後から肥料を与えます。

美しく咲かせるために

花を中心部に揃って咲かせるようにするには、「葉組み」が必要です。
「葉組み」とは、葉を外側に引っ張って株の中心に光を当てやすくすることです。
販売されているシクラメンは葉組みを行い株の中心に揃ってお花が咲くよう調整されています。

葉組み

シクラメン(アイスプリンセス)

シクラメン(カンパーナピンク)

シクラメン

シクラメン(ピーコック)

その他のシクラメン

お庭に植えられるように改良された「ガーデンシクラメン」は、10月ごろから出回ります。
耐寒性があり戸外で育てることができますが、直接霜に当たると株が傷みますので、木の下や軒下などが安心です。

「原種シクラメン」は、品種により性質が異なります。
「コウム」「ヘディフォリウム」などは庭植えできます。
明るめの針葉樹や落葉樹の根元、壁際や軒下など、水はけがよく雨が当たりにくい場所がよいでしょう。

原種シクラメン(ヘデリフォリウム)


原種シクラメン(グラエカム)