ニーム(インドセンダン)

  • センダン科

  • センダン属

  • 流通名(和名)

    ニーム、ミラクルニーム、インドセンダン

  • タイプ

    常緑高木

  • 原産地

    インド

  • 草丈/樹高

    10m以上~

  • 耐寒性

    弱い

  • 耐暑性

    強い

  • 花言葉

    「団結してあたろう」「意見の相違」

ニーム(インドセンダン)

ニーム(インドセンダン)の特徴

園芸用品として、ニームオイルやニームケーキなどさまざまな資材が販売されるようになってきましたが、原産地では、「神聖なる木」「神秘の樹木」などと呼ばれ古くから愛されてきた樹木で、天然の虫除け効果が期待できる植物として知られています。

有名な逸話として、イナゴの大襲来があった際にあらゆる植物が食い尽くされた中でニームだけが青々とした姿で残ったとされる話が有名です。

虫の忌避の他に、インドの伝統医学アーユルヴェーダでは、抗菌、解熱、抗関節炎、抗細菌、抗腫瘍、忌虫効果などがあるとされ、最も有用な薬木として古くから利用されています。

虫の忌避としては、ニームに含まれている成分のひとつ、アザディラクチンが、摂食阻害、成長撹乱物質として昆虫に対して顕著な毒性を有する事がわかっています。人間や哺乳類などには無害で、安全な天然の虫よけとして知られるようになりました。
バッタ、ハエ、蚊、アブラムシ、ハダニ、スリップスなど約200種類の昆虫に効果があるといわれています。

ニームオイルは、ニームの果実から抽出されたオイルで、ニームケーキは果実の絞りかすから作られた資材です。
ニームオイルは薄めて虫除けスプレーにしたり、ニームケーキは土壌改良剤として、農薬にたよらない園芸資材として活用されています。
常緑高木ですが、当店ではだいたい夏ごろにハーブコーナーに苗が入荷します。

ニーム(インドセンダン)の栽培

置き場所

日当たりが良く、風通し、水はけのよい場所で育てます。
春秋は戸外の日光下でも大丈夫ですが、真夏の猛暑や強光で葉焼けしたり弱ったりする場合がありますので、夏は涼しい半日陰に置いてください。
長期間室内に置いていた場合、いきなり直射に当てると葉焼けする場合がありますので、徐々に慣らしてくようにしましょう。
寒さには弱いので、冬は室内に取り込んでください。(10度以上必要)
ニームの葉を食べた虫は食欲がなくなり餓死するため、原産地インドでは畑の回りを囲むように植えて虫除けに利用されているそうですが、
熱帯性の植物のため、日本国内での戸外での冬越しは難しく、沖縄などのごく暖かい地域を除き、地植えには向いていません。

水やり

基本的に乾いたらたっぷりとお水やりをします。
真夏は日中にお水やりをすると鉢中の温度が上がり根を傷める場合がありますので、気温の上がらない朝方か、涼しくなってからの夕方以降にお水やりするようにしましょう。
冬は水やりを減らし、乾かし気味にします。

肥料

春秋の生育期間に緩効性肥料を施します。
有機肥料は、虫やカビなどが発生しやすくなります。ベランダ菜園などでは、IB化成などの化成肥料にした方が虫が発生しにくいです。

水やり

まったく虫がつかないわけではなく、環境によってはアブラムシやカイガラムシがついてしまう場合があります。
風通しのわるい場所や、空気の流れのない室内に長期間置いている場合などに虫がでやすいので、風通しよく日の当たる環境に置いてください。

ニーム(インドセンダン)

ニーム(インドセンダン)