ジャガイモ(馬鈴薯)

  • ナス科

  • ナス属

  • 流通名(和名)

    じゃがいも、馬鈴薯

  • タイプ

    多年草(栽培上は一年草扱い)

  • 原産地

    南米アンデス山脈

  • 草丈/樹高

    50~80cm程度

  • 花色

    白、紫

  • 耐寒性

    やや強い

  • 耐暑性

    やや弱い

  • 花言葉

    「慈愛」「恩恵」「慈善」「情け深い」

ジャガイモ

ジャガイモの特徴

ポテトサラダやコロッケ、肉じゃが、カレー、シチュー、ジャーマンポテト、グラタン、フライドポテト、ポテトチップスなど、実にさまざまな調理法で食される家庭料理では欠かすことが出来ないお馴染みの野菜です。
土の中に出来るため、根菜ととらえられる事もありますが、地中で伸びた茎が肥大したもので、厳密には根菜ではありません。

園芸店では、春(2~3月ごろ)に植えて初夏(5~7月ごろ)に収穫する「春植えジャガイモ」と、
秋(9月ごろ)に植えてお正月ごろに収穫する「秋植えジャガイモ」とがあります。

春植えでは「男爵」「メークイン」「キタアカリ」「インカのめざめ」「とうや」「十勝こがね」などたくさんの品種が出回りますが、秋植えの場合は春と気候が違うため、秋の植え付けに適した品種「デジマ」「アンデス」「のうりん」など入荷する品種は限られています。

ジャガイモの栽培

用土

ジャガイモは弱酸性の土壌を好みますので、通常の畑の土づくりとは異なり苦土石灰は入れないようにします。
一週間前に堆肥、化成肥料を施しよく耕しておきます。
プランター栽培では、一般的な培養土で大丈夫です。 野菜用の深鉢で、10号鉢に一株が目安です。

ナス科の植物は連作を嫌いますので、前回ナス科の植物を植えた土は使用しないようにしましょう。

品種の特徴

品種によって育てやすいなどの違いはほとんどないので、お好みの品種を選びましょう。

ダンシャク(男爵)=誕生から100年以上 愛され続ける定番品種!
日本で最も収穫量が多いじゃがいもです。古くからあるホクホク系で、定番中の定番。粉質が強く、煮崩れしやすいので煮物よりも、じゃがバター、粉吹き芋、ポテトサラダ、コロッケ、マッシュポテトなどに向いています。
メークイン=「男爵」と並ぶ、日本の代表的な品種!
日本で2番目に収穫量が多いじゃがいも。細長い形が特徴で、煮崩れしにくく、舌触りも滑らか、しっとり系です。カレー、肉じゃが、おでんなどのじっくりと味をしみ込ませた煮物に向きます。グラタンでも使いやすく美味しい。
キタアカリ=地元北海道では一番人気の栗ジャガイモ!
男爵系で、肉質がやや黄色く、「栗ジャガ」と呼ばれています。男爵よりも甘味が強い。
粉質が強く、煮崩れしやすいので、煮物よりも、じゃがバター、粉吹き芋、ポテトサラダ、コロッケ、マッシュポテトなどに向いています。
インカのめざめ=生産量が少なく「幻のジャガイモ」と言われています。
サツマイモのような甘さ、とても濃厚で、ねっとりとした栗やナッツのようなリッチなコクがある。やや小粒で果肉は黄色。崩れにくく煮物、揚げ物でも美味。シンプルに塩茹でしただけでも非常に美味しい。じゃがバターは絶品。一度味わってみてほしい品種。
とうや=しっとりとした滑らかな舌触りで煮物向き。
でん粉価が少なめで、加熱してもあまりホクホクはせず、しっとりとした滑らかな舌触り。どちらかというと「メークイン」寄り。煮物や炒め物などによい。ホクホク感が少ないのでフライドポテトやコロッケなどにはあまり向かない。
カレー、肉じゃが、おでんなどのじっくりと味をしみ込ませた煮物に向きます。
北海こがね=しっとりとした滑らかな舌触りで煮物・揚げ物向き。
肉質は「メークイン」並みのやや粘質で滑らか。煮崩れもしない。加熱しても変色しにくいので、フレンチフライに最適なジャガイモ。
カレー、肉じゃが、おでんなどの煮物の他、フライドポテト、ポテトチップスなど加工食品用に特化した品種。揚げ物で最も美味しくいただけるのですが、煮物や炒め物、蒸し物などの調理法でも普通に美味しい。水っぽさがなく、サラダでも美味しい。
十勝こがね=ホクホク系でイチオシ!短期栽培できる早生種。
「メークイン」並の”やや粘質”で、煮崩れしにくく煮物向き。粘質だが、ややホクホクもしているため、コロッケやフライなどの揚げ物にしても美味しい。「メークイン」と「男爵」の良さを併せ持つ感じ。煮物でもコロッケでもどっちも美味しい万能選手。
シャドークイーン=ポリフェノールたっぷり。皮も果肉も紫色。
皮も果肉も鮮やかな紫色が特徴。アントシアニンを多く含み、調理後も色が落ちません。
しっとりなメークイン系ですが、粘りが少なくさつまいもに近い食感。紫色を活かしたポテトチップやポテトサラダにするとパーティでも映えます。スイーツに使ってもユニークな一品が出来そう。
ノーザンルビー=さつまいものような形で皮も果肉もピンク色。
形はさつまいもの様で、皮も果肉もきれいなピンク色が特徴。アントシアニンを多く含み、調理後も色が落ちません。煮崩れが少なく、メークイン寄り。ピンク色を活かしたポテトチップやポテトサラダにするとパーティでも映えます。ほんのりピンク色のビシソワーズも可愛い&美味しい。
シンシア=フランス生まれの美味しいジャガイモ
フランス生まれのジャガイモで、デコボコとした芽が少なく滑らかで皮が非常に向きやすい。煮崩れしにくく、きめ細やかな肉質でメークインに近い。美味しいジャガイモとしてTVの料理番組で紹介されたことがあります。
カレー、肉じゃが、おでんなどのじっくりと味をしみ込ませた煮物に向きます。グラタンでも使いやすく美味しい。
グランドペチカ=独特な模様が特徴。別名「デストロイヤー」
ユニークな模様が特徴で、肉質は「メークイン」系の粘質で滑らか。果肉は黄色。深みのあるコクと甘みが美味しい。
カレー、肉じゃが、おでんなどの煮物の他コロッケやジャーマンポテトなどでも美味しいです。
紅アカリ=ほくほくとしっとりの絶妙な食感。
赤い皮で果肉は白。しっかりとした甘み、ほくほく感と、しっとり感を兼ね備えた絶妙な味わい。
でんぷん質が高く粉質で、煮崩れしやすいので、マッシュポテトやコロッケ、ポテトサラダなどに向いています。いも餅にしてもとっても美味しいです。
さやあかね=淡いピンク色のかわいらしいジャガイモ。
皮が淡いピンク色、つるんとしていて皮も剥きやすい。
一般的なじゃがいもよりも甘みが強いのが特徴で、熟成させたのもはさらに甘みが増し、バニラやはちみつのような香りがするとも言われています。
でんぷん質が高く粉質で、コロッケ、じゃがバター、ポテトサラダなどに向いています。甘みがあるので、いも餅や煮物などでも美味しいです。
ピルカ=「ピルカ」とは、アイヌ語で「美しい」の意味。
つるんとしていて皮が剥きやすく、粘質で、メークインのようなしっとり系。収量が多いのが特徴で、男爵やメークインよりも収穫量が上です。
煮崩れしにくいので、カレー、肉じゃが、おでんなどの煮物に向いていますが、揚げるとホクホク感もでるので、コロッケやフライドポテトでも美味しいです。
ぽろしり=カルビーが開発!ポテトチップスに特化したポテト
カルビーポテト株式会社がポテトチップスのために開発した新品種。芽が浅くつるんとしていて皮が剥きやすい、果肉が白く揚げ物による変色が少ない、などの特徴があります。男爵やメークインよりも糖度が低く、あっさりめなお味で、揚げ物向き。ポテトチップスやフライドポテトに。
アンデスレッド=さつまいものようなきれいな赤い皮が特徴。
赤い皮が特徴で、果肉は赤くないですが、稀に果肉に赤色がさす場合もあります。男爵系で、ホクホク感があり甘くてとても美味しい。煮崩れはしやすい方です。※秋植えの場合は、切らずに丸のまま植え付けます。コロッケやポテトサラダ、ジャーマンポテトなどの他、赤い皮を活かした料理もおすすめ。
デジマ(出島)=秋植えジャガイモの代表品種。
やや粉質で、多少煮くずれはしますが、男爵ほどではないです。程よい煮崩れ感で肉じゃがやカレーにしても美味しいです。※秋植えは、切らずに丸のまま植え付けます。
のうりん1号=初めて馬鈴薯として農林省に登録された品種。
昭和18年にジャガイモの新しい品種として農林省に登録された第一号のじゃがいも。
ホクホクのやや粉質で、粉ふきいもやポテトサラダ、コロッケなどで美味しくいただけます。ポテトチップスやフライドポテトでも美味しいです。※秋植えは、切らずに丸のまま植え付けます。

植え付け

生育適温は、15~24度くらい。
●春植え(植え付け:2~3月ごろ)
芽の方向を確認し、大きい場合は切って植え付けます。切り口を乾かすか、草木灰をつけて1日程度日干しした後に、切り口を下にして深さ15cmくらいに植えます。
(まだ春の寒い時期に早めに植える場合は、もっと深植えにします。)
1個が30~50g程度でしたら切らずに丸のままでOKです。

●秋植え(植え付け:9月ごろ)
気温が高い時期に植え付けるため、腐りやすい事から、切らずに丸ごと植え付けます。(春と同じように切って植えてしまうと腐って全滅しやすいです)

プランター植えの場合は、最初は土を半分くらい。 畑ではしっかりと土寄せを。

鉢、プランターの場合は、深さ30cm以上の深いタイプを選びましょう。
専用袋など市販の袋で栽培する場合は、「ひと袋に一株」とします。
(たくさん種ジャガを植えてしまうと、うまく育たず、収穫もあまりできずに終わってしまします)

ジャガイモは植え付けた種イモから上に向かって芽が伸びるため、プランター栽培の場合、最初に土を入れるのは、プランターの深さの半分くらいまでにします。
だいたいプランターの半分くらいの位置に種イモを植え付け、5cm程度土をかぶせます。
以降、生長に従い、土を足してしていきます。(2~3回くらいの土増しで鉢いっぱいにする感じです)

畑ではしっかりと土寄せします。
(土寄せが足りないと、イモが日に当たり緑化してしまいます。)

芽かき

複数の芽が出てきますので、10cmくらい伸びたところで、良い芽を1~2本残して、あとは切り取ります。
(取らずにたくさんの芽をそのまま育ててしまうと、養分が分散して小さいジャガイモしかできずに終わってしまいます)

※土の中で二股に分かれた同じ茎から出た脇芽であることもあり、引っこ抜くと同時に残しておきたかった芽も一緒に抜けてしまう事があります。
同じ芽から出た脇芽かそうでないかは、茎を揺らしてみると一緒に揺れるのでわかります。
※わかりにくい場合は土を掘って確認するか、無理に引っこ抜かずにハサミで切りましょう。

肥料

畑では、春植えの場合は4月ごろにリンサン分を含んだ肥料を追肥します。秋植えでは9月~10月上旬ごろ。
チッソ分が多い肥料(油粕など)では葉ばかり繁って実があまりつかない、という事が起こります。ジャガイモに適したリンサン分を多く含む肥料にしましょう。
プランター栽培で元肥を入れていなかった場合は、植え付け後2週間後くらいに化成肥料を施します。1ケ月後くらいに追肥をします。

収穫

葉や茎が枯れ始めたら、収穫できます。(春植えでは5~7月ごろ、秋植えでは12~1月ごろ)

ジャガイモ(鉢植え)