ナス(茄子)

  • ナス科

  • ナス属

  • 流通名(和名)

    ナス(茄子)

  • タイプ

    一年草

  • 原産地

    インド

  • 草丈/樹高

    80cm~1mくらい

  • 開花期

    収穫期:6~9月

  • 花色

  • 耐寒性

    弱い

  • 耐暑性

    強い

  • 花言葉

    「希望」「つつましい幸福」

ナス(茄子)

ナス(茄子)の特徴

紫色のつやつやしたお馴染みの夏野菜で、お漬物、田楽、焼き物、揚げ物、煮物などさまざまな料理で食されています。
岩手の南部長なす、山形の民田なす、京都の加茂なす、愛知の天狗なすなど、全国各地に郷土色豊かなたくさんの種類があります。
ナスの紫色はアントシアニン系ナスニンと呼ばれるポリフェノールで、悪玉コレステロールを抑え、老化やガンを抑える働きを持つといわれています。
またナスの紫色の表皮にはビタミンPも多く含まれており、毛細血管の抵抗力を強化して脳出血の防止や高血圧症を予防する働きもあるとされています。

ナス(茄子)

ナス(茄子)の栽培

ナス科の野菜は連作を嫌います。ナス科の植物(じゃがいも、なす、ピーマン、とうがらし他、ペチュニア、ヤマホロシなどのお花も含む)を同じ土で連続して植えないようにしましょう。
苗は4月中下旬ごろから6月ごろまで出回ります。家庭菜園でしたら5月のゴールデンウイーク頃が植付け適期です。
あまり早くに苗を購入すると寒さでやられる事がありますので注意しましょう。(安心できる目安は夜温が15度以上)

鉢植えの場合、野菜用の深型10号鉢に一株が目安です。
植え付け後3週間くらい経ったら追肥を施します。(その後は3週間おきに追肥)
一番花が咲いた頃に、勢いのよい脇芽を2本残し、主幹と合わせて3本立てにします。

水やりが少なすぎたり、乾燥しがちな時期はハダニも出やすくなります。
ハダニは、葉の裏に時々シャワーのようにお水をあてることで予防になります。

開花後15~20日前後で収穫できます。
花は咲くのに実がつかない、花が落下する、という場合は、日照不足、肥料不足、チッソ過多、肥料のやりすぎ、乾燥しすぎ、過湿、天候(低温期の障害)、高温、連作障害など、原因はさまざまです。
(ナスはだいたい一株で100個くらいは花をつけると言われていますが、半分くらいは落下してしまうことも多いです)
ナスは、高温、日照、水分を好む野菜なので、それに適応する栽培を心掛けましょう。

秋ナスについて

ひととおり収穫を終えた7月下旬頃、株全体を剪定します。
基本的にどこで切ってもよいですが、主幹と脇枝2本を、全体の1/2~1/3くらいの背丈で剪定します。
剪定と合わせて肥料も施しましょう。
剪定することで、また秋においしい秋ナスが収穫できます。

ナスの接木苗について

「根元からトゲのある枝が伸びて赤い実になってしまった」という方が稀にいらっしゃいましたが、
これは接木苗の台木の「赤なす」が生長してしまった例です。
接木苗は丈夫な別の苗に接いだもので、病気に強い、収穫量が多いなどの特徴があります。
台木から伸びた芽(台芽)をそのまま残していると、やがてナスの品種部分が弱ってしまいますので、葉の形が違ったり、トゲの多い芽が地際から伸びてきたりしたら、台芽の可能性が高いので、切って取り除きましょう。

[引用/www.engei.netより] 天狗なす


[引用/サカタのタネより] 民田なす


[引用/jakyoto.comより] 加茂なす