ハス(蓮)
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科
ハス科
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属
ハス属
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流通名(和名)
ハス(蓮)、ロータス
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タイプ
落葉性多年草
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原産地
熱帯~温帯アジア、インド、オーストラリア、北アメリカ
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草丈/樹高
50cm~2mほど
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開花期
7月~9月ごろ
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花色
白、ピンク、黄色
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耐寒性
普通
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耐暑性
強い
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花言葉
「清らかな心」「神聖」
※取り扱いのない場合もございます
ハス(蓮)の特徴
スイレン(睡蓮)と並ぶ人気の水生植物で、塊茎はレンコンとして食卓ではお馴染みの食材です。
スイレン(睡蓮)は、水面に浮かぶような草姿ですが、ハス(蓮)は、葉と花茎がすっと伸びて、水面よりも上部に展開します。
仏教では、泥の中から出てきて美しい花を咲かせるところから穢れのない花として愛されています。
ハス池など大きな池で栽培されるイメージのある植物ですが、大きめの甕や樽などでご家庭でも栽培できます。
また、チャワンバスと呼ばれる小型種があり、鉢植えとして親しまれています。
花を楽しむ系統の塊茎はレンコンとしての食用には向かないようです。
園芸店では主に7~8月ごろに入荷します。
ハス(蓮)の栽培
置き場所
半日以上直射日光があたる日当たりがよいところで栽培します。
用土
荒木田土などの田んぼの土、または赤玉小粒と荒木田土の混合、または市販の「水生植物の土」などを使います。
買ったばかりの荒木田土は固いので水でよく練って柔らかくしましょう。赤玉土の小粒を混ぜると扱いやすくなります。
鉢は、穴の開いていない水をためられる深めの甕や鉢を用います。
葉が大きく展開しますので、口径が30㎝以上で、鉢底より口径が広い鉢で、高さが40cmくらいある大きさのものがおすすめです。
必要な土の量は、鉢の大きさ、深さによって変わります。
水生植物の場合は、土の上に水位が10cm以上あるのが基本で、水位の分も加味して土の量を調整します。
一般的に、鉢の体積(内径で計算)÷1,000が必要リッター数になります。
(例)(内径で、横64cm×奥行20cm×高さ18cmのプランターの場合、約23リットル。
直径30cmの丸型で高さが18cmの場合は、半径×半径×3.14×高さ÷1000で、12リットルくらい。
円錐の場合は、半径×半径×3.14×円錐の高さ×1/3が体積となります。)
そこから、植える植物の量によって、植物の根鉢の分、ウォータースペースの分、水生植物の場合は、入れる水の分の量を差し引く形で計算します。
余ってしまっても植え替え時などに使えますので、余裕をもって買っておくのもよいでしょう。
植付け
レンコンの状態のものを植え付ける場合は、鉢底に鉢の3/1程度の土を敷き、元肥の肥料を土深くに埋め込んでから(レンコンに肥料が触れないように)、レンコンの芽を上にして置き、土をさらに被せます。
(元肥は多肥すぎないようにします。直径40cmくらいの鉢で、IB化成肥料なら5粒程度)
土の表面から水位が10cm以上になるよう水を張ります。
夏場は水が減りやすいので、多めにいれるようにしましょう。
ポット苗の場合は、ビニールポットをハサミなどで切ってから、芽を傷つけないようそっとポットをはずし、レンコンの植付けと同じく、鉢底にあらかじめ土を敷いて、土中深くに元肥を埋め込んだ状態の上にポット苗を置いて、さらに廻りに用土を足します。
高さは、ポット苗の土の高さから10cm以上水位が確保できるくらいの高さに調整します。
土の表面から水位が10cm以上に水を張ります。
水の管理
水温は夏場、温水になってしまう場合がありますが、ハスは多少温水になってしまっても大丈夫です。
熱帯性の植物ですので、冷たすぎる水温よりもある程度水の温度があがった方が生育がよいです。
水が減ったら随時足しましょう。
葉っぱがしわしわになってしまったら水不足のサインです。水は常に切らさないようにしましょう。
鉢が小さすぎたり、肥料が多すぎると葉っぱばかりでお花が咲かない場合があります。
花後の管理
ハスの花はだいたい開花期間が3~4日くらいです。
お花が咲いて、枯れた後にハス口のような形状の実が出来ます。
実が黒くなれば種を採取することができますが、レンコンを肥らせたい場合は種をつけないよう、種が出来る前に刈り取ります。
秋から冬にかけて枯れた葉や茎は切って取り除きましょう。
肥料
元肥以外の追肥ですが、花後に、IB化成などの緩効性肥料を、根やレンコンに触れないよう、軽めな少量を深く埋め込みます。
冬越し
水面が軽く凍結する程度の寒さであれば、戸外で冬越しできます。
厳寒地では、凍結しない場所へ移動してください。
冬場に-10度以下になるような厳寒地の場合、凍結で鉢が割れてしまう場合があります。
鉢中全体が凍ってしまわないよう、発砲スチロールに入れて防寒するなどの防寒対策をしてください。