パクチー(コリアンダー)

  • セリ科

  • コエンドロ属

  • 流通名(和名)

    パクチー(タイ語)、コリアンダー(英名)、シャンツァイ(香菜)(中国語)、コエントロ(ポルトガル語)、カメムシソウ

  • タイプ

    一年草

  • 原産地

    地中海沿岸、中東

  • 草丈/樹高

    ~50cm程度

  • 開花期

    5~11月

  • 花色

  • 耐寒性

    普通

  • 耐暑性

    弱い

  • 花言葉

    「隠れた才能」「隠れた長所」「隠れた価値」「隠れた美点」「辛辣」

パクチー(コリアンダー)

パクチー(コリアンダー)の特徴

中国やタイ、ベトナム料理などのエスニック料理には欠かせないハーブで、その独特の香りから好き嫌いが分かれる香菜でもあります。
ここ数年パクチー旋風がふいていて、全国にパクチー大好きなパクチストなどとも呼ばれるパクチーブームが起きているようです。
日本には平安時代からあったようで、魚の匂い消しなどに使われていたといわれます。
種は、甘く、オレンジに似た香りがあり、海外では乾燥した種をすりつぶしてスパイスとしても利用されています。
葉や種だけでなく、花や根も利用でき、「全ての部位が食べられる」ハーブです。

パクチー(コリアンダー)の栽培

置き場所

日当たりが良く、風通し、水はけのよい場所で育てます。
直根性で移植を嫌うため、苗を購入して植える時は、根を崩さないように気をつけます。
株分けも失敗の原因になりますので、たくさん茎が生えているからといって株分けをしたりしないようにしてください。
真夏の猛暑や強光で葉焼けしたり弱ったりする場合がありますので、夏は涼しい半日陰に置いてください。(生育適温は20~25度)
花芽があがってきたら咲かせずに摘んでください。花が咲いてしまうと株が消耗し花後は枯れてしまいますので、種を取る目的がない限りは花は咲かせないようにしましょう。こまめに花芽を摘むことで長く収穫できます。

水やり

基本的に乾いたらたっぷりとお水やりをします。
高温多湿はやや苦手です。お水のやり過ぎにならないよいうにします。
真夏は日中にお水やりをすると鉢中の温度が上がり根を傷める場合がありますので、気温の上がらない朝方か、涼しくなってからの夕方以降にお水やりするようにしましょう。

肥料

春秋の生育期間に緩効性肥料か液肥を施します。
有機肥料は、虫やカビなどが発生しやすくなります。ベランダ菜園などでは、IB化成などの化成肥料にした方が虫が発生しにくいです。

種まきについて

苗は5月ごろに出回りますが、種からでも手軽に育てることができます。
撒き時は4~6月ごろで、種まき後、2か月ほどで収穫できます。
種はかたい殻に覆われているので、一昼夜水に浸してから撒くと発芽しやすくなります。

さまざまなパクチーの種類

一言にパクチーといってもいろいろな種類があります。

●ノコギリコリアンダー、またはパクチーファランとも呼ばれるパクチーの仲間で、幅広くギザギザしたノコギリに似た葉をしています。
タイやベトナムなどの東南アジアではポピュラーなハーブで、トムヤムクンをはじめいろいろな料理に使われています。
香りは従来のパクチーよりも強いです。本場のベトナムでは、ファーにはパクチーよりも主にこのパクチーファランやホーラーパー(バジル)がトッピングとして使われることが多いです。

パクチー_ノコギリコリアンダー(パクチー・ファラン)


パクチー_ノコギリコリアンダー(パクチー・ファラン)

●パクチー・バンク、香り控えめなマイルドタイプ

パクチー・バンク

●パクチー・ファー、細葉でスパイシーな香りが特徴

パクチー・ファー

●パクチー・ブロイ、ほどよい香り

パクチー・プロイ

●パクチー・メイ、しっかりした香りと味

パクチー・メイ

パクチー(コリアンダー)の花