バジル(ホーリーバジル)

  • シソ科

  • メボウキ属

  • 流通名(和名)

    バジル、ホーリーバジル(英語)、カミメボウキ(和名)、トゥルシー(サンスクリット語)、ガパオ(タイ語)

  • タイプ

    非耐寒性多年草(日本では一年草扱い)

  • 原産地

    ネパール、インド、オーストラリア、北アフリカなど

  • 草丈/樹高

    20cm~1mくらい

  • 開花期

    収穫期=6月下旬~8月

  • 花色

    白、ピンク

  • 耐寒性

    弱い

  • 耐暑性

    強い

  • 花言葉

    「神聖」「祝福」「好意」 

カプーアトゥルシー

バジル(ホーリーバジル)

ホーリーバジルは、バジルの中でもメディカルハーブとして薬効が高いとされる代表的な存在です。
インドの伝統医学アーユルヴェーダでは「不老不死の霊薬」とされ、またヒンドゥー教では女神ラクシュミーの化身とされ、聖なる植物として崇められています。

スイートバジルよりも香りが強く、スパイシーな刺激の中にミントのような清涼感があります。
加熱しても風味が飛びにくいため、炒めもの、揚げものなどさまざまな料理に使われています。
なかでもガパオライスは日本でもおなじみです。

薬効としては、老化の防止(アンチエイジング)、抗菌作用、免疫力アップ、頭痛、呼吸器の疾患、肝機能の低下、胃炎、むくみ、冷え性など体の不調を和らげる効果があるとされています。

一口にホーリーバジルと言っても、実はいろいろな種類があり、名前や香り、葉の色など、それぞれ異なります。

ガパオはホーリーバジル?  トゥルシーって何?

「ホーリーバジル」とは、英名での表記です。
タイではホーリーバジルの事をタイ語で「ガパオ」といいます。
インドではサンスクリット語で「トゥルシー(tulsi)」といいます。
いずれも=ホーリーバジル ですが、香り葉の色など、それぞれ異なります。

また、インドやネパールで栽培されているトゥルシー(ホーリーバジル)にもいくつかの種類があります。

●「クリシュナトゥルシー(Krishna Tulsi)」

成長につれて葉や茎、花ともに赤黒っぽい紫色になるのが特徴。ホーリーバジルの中でも、一番薬効が高いとされいます。葉が紫色になるのは約60%とも言われ、紫にならない場合もあるようです。

クリュシュナトゥルシー

●「ラーマトゥルシー(Rama Tulsi)」

またはラクシュミトゥルシー(lakshmi tulsi)とも呼ばれます。葉が緑色で、クリシュナ・トゥルシーよりも生長が早いです。
淡い緑色の葉のため「白トゥルシー」とも呼ばれますが、暗めの緑色の葉のものあるそうです。

●「ヴァナトゥルシー(Vana Tulsi)」

「野生のバジル」という意味で、香りが強く、毒素を中和する効能が高いと言われています。
クリシュナトゥルシーとラクシュミトゥルシーが、クローヴのような高い香りがあるのに対し、ヴァナトゥルシーはほろ苦い香りと味を持ちます。

●「カプーアトゥルシー(Karpoora Tulsi)」

「グリーンホーリーバジル」と呼ばれることもあります。インド原産ではなく、北アフリカ原産です。
茎と葉の裏に細かい毛がついているのが特徴で、とても甘い香りで、味はミントのような爽快感にちょっとピリッとした刺激もあります。
ガパオと一緒に並べて販売されたことがあり、香りを比べてみましたが、カプーアトゥルシーの方が強く香りました。

●「オーヤトゥルシー(Ocimum tenuiflorum ‘Oya’)」

日本ホーリーバジル協会・初代理事長、大矢泰司氏が生み出した品種です。葉の裏が紫色、スパイシーな香りで味もエスニックという特徴を持つようです。
苗として流通しているかどうかは不明です。当店では入荷したことはありません。

以上、インドのホーリーバジル(トゥルシー)の種類でしたが、
では、タイでのホーリーバジル=ガパオはどうかというと、やはり現地タイでもガパオは一種類だけではなく、

●「ガパオ・カーオ」

葉と茎がグリーンで白い花が咲く

●「ガパオ・デーン」

枝と茎が赤紫で白紫の花が咲く

など、いくつかの種類があるようです。

日本の園芸市場では、「ガパオ」という表記のみで入ってくるだけなので、現地タイでいうどのガパオに相当するのか、まだまだ不明瞭なのが現状です。

ガパオ(タイのホーリーバジル)


余談ですが、タイバジルは「ガパオ」の他に、「ホーラパー」というバジルも流通します。
「ガパオ」は「=タイのホーリーバジル」ですが、「ホーラパー」は、「タイのスイートバジル」に相当します。
ただし日本でいう「スイートバジル」とは香りも葉の形も異なります。
スイートバジルと比べると、もっとワイルドで、爽やかさとスパイシーさをあわせ持つ香りです。

ホーラパー(タイバジル)

それから、「ホーリーバジル」とだけ書かれた苗も入荷することがあります。
いくつも存在するホーリーバジルの中のいったいどれにあたるのか? 
葉に紫色が出現したら「クリシュナトゥルシー(Krishna Tulsi)」かもしれませんが、生産者の表記がなされていないので、正直わかりません。

ホーリーバジル(ただホーリーバジルとしか書かれていないもの)

バジル自体は、だいたい3月下旬ごろになると当店でもスイートバジルを中心に入荷がはじまりますが、3~4月ではまだまだ気温が低くダメになりやすいので、しっかりと気温が上がる5月以降に購入した方がよいです。

バジルの栽培

置き場所

日当たりが良く、風通し、水はけのよい場所で育てます。
早いうちに先端を摘んで脇芽を出させるようにすると枝が増えてたくさん収穫できます。
お花が咲いてしまうと葉っぱが硬くなりますので、花芽が見えてきたら摘むようにしましょう。
寒さには弱く、日本では冬越しが難しく、秋までの一年草扱いになっています。

水やり

基本的に乾いたらたっぷりとお水やりをします。
真夏は日中にお水やりをすると鉢中の温度が上がり根を傷める場合がありますので、気温の上がらない朝方か、涼しくなってからの夕方以降にお水やりするようにしましょう。

肥料

生育期間に緩効性肥料または液肥を施します。
有機肥料は、虫やカビなどが発生しやすくなります。ベランダ菜園などでは、IB化成などの化成肥料にした方が虫が発生しにくいです。