パチョリ(パチュリ)

  • シソ科

  • ミズトラノオ属

  • 流通名(和名)

    パチョリ、パチュリ、パッチャイ、かっこう(藿香)

  • タイプ

    常緑多年草

  • 原産地

    フィリピン、インド

  • 草丈/樹高

    50~70cm

  • 耐寒性

    弱い

  • 耐暑性

    強い

  • 花言葉

    「隠蔽」

パチョリ(パチュリ)

パチョリ(パチュリ)の特徴

シソ科のハーブですが、シソ科の中でも独特な香りがする植物です。見た目は青シソに似ていて、葉はやや青シソよりも少しだけ肉厚。
古くから、お香、香水、消臭、虫除けなどに使われてきました。

エッセンシャルオイル業界では、少しマニアック向けな香りと位置づけられているようです。具体的な表現では「墨汁に似た香り」「縁側の下の土の匂い」「日本家屋の梅雨時の押入れの中の匂い」などの評価があり、総じてややカビ臭いような渋みを想起させる感じでしょうか。
だいたいは「スモーキー」「エキゾチック」「東洋的」「ウッディ」などと表現されています。
またそれとは別に、白檀にミントを合わせたような爽やかな香り、高濃度だとムスクに似た甘く濃厚な香りとする声もあります。
感情のバランスを整え、心を落ち着かせる、グラウンディングに適しているともいわれており、ヨガや瞑想時などにもおすすめな香りだそうです。

また、パチュリの精油は単体で使うよりも、レモンやライムなどの柑橘系の香りや、またはラベンダー、イランイランなどのフローラル系とブレンドすることで、ぐっと深みと渋みを併せもった、奥行きと色気のある香りに変容する力をもっているようです。
あらゆる香水のベースノートとして欠かせないものともされており、ちょっと魅力的な香りをもつハーブですね。

カッコウ(藿香)という名の生薬としても活用されており、胃腸を整える、暑気当たりの改善、喘息や消化器系疾患の治療などに効果があるとされています。

インドでは衣服の間に葉をはさんで収納し、香り+防虫として活用されていたそうです。古代中国では、絹を扱う商人が布地に乾燥したパチュリの葉を添えていたとの話もあります。

ハーブとしての活用は、ドライにしたものを、防虫サシェやポプリ、入浴剤などに活用されています。食用には向きません。

パチョリ(パチュリ)の栽培

置き場所

日当たりが良く、風通し、水はけのよい場所で育てます。
どちらかというと高温多湿の気候を好みます。
寒さには弱いので、冬は室内に取り込んでください。(最低10~15度ほど必要)

水やり

基本的に乾いたらたっぷりとお水やりをします。
真夏は日中にお水やりをすると鉢中の温度が上がり根を傷める場合がありますので、気温の上がらない朝方か、涼しくなってからの夕方以降にお水やりするようにしましょう。
冬は水やりを減らし、乾かし気味にします。

肥料

春秋の生育期間に緩効性肥料を施します。
有機肥料は、虫やカビなどが発生しやすくなります。ベランダ菜園などでは、IB化成などの化成肥料にした方が虫が発生しにくいです。