シーフェンネル
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科
セリ科
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属
クリスマム属
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流通名(和名)
シーフェンネル、ロック・サンファイア、シーアスパラガス、シーピックル
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タイプ
多年草
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原産地
地中海沿岸、イギリス、アイルランド
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草丈/樹高
30~80cmほど
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開花期
収穫=春~夏
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花色
黄緑色、黄色
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耐寒性
やや弱い
※取り扱いのない場合もございます
シーフェンネルの特徴
日本ではほとんど馴染みがないですが、地中海沿岸の岩場などに自生するハーブで、葉をサラダやピクルスにする他、薬草としてや、エッセンシャルオイル、香水の原料などにも使われています。
学名:Crithmum maritimum L.
塩分を含んだ岩の多い崖や海岸沿いに生育することから、漁師の守護聖人である「サンピエール(聖ペテロ)」にちなんで名付けられたと言われています。
フェンネルの名がついていますが、フェンネルの仲間ではなく、パセリやセロリに近い植物です。
葉はやや肉厚で芳香があります。味は「心地よく、辛くてスパイシーな味」と言われています。
ビタミン(A、C、E、K)、カロテノイド、フラボノイド、抗酸化物質、オメガ3、ヨウ素など、多くのミネラル成分が豊富で、抗酸化作用、美肌効果、細胞の再生、コラーゲンの増加等に効果があるとされています。また、壊血病の予防になるとして船乗りが生葉を食べていたことでも知られています。
海岸沿いの自生種は塩分、ミネラルが豊富ですが、イギリスなどでは普通にお庭でも育てられている事も含め、園芸植物として流通しているものは塩分やミネラルの含有量は自生種ほどは期待できないと考えた方がよいかもしれません。
シーフェンネルの栽培
用土
水はけのよい土壌であればよく、やせ地でも育ちます。
海岸沿いの塩分を多く含む場所に自生していますが、栽培するのに塩分が必要というわけでもありません。
置き場所
日当たりが良く、風通し、水はけのよい場所で育てます。
春~夏にかけて若葉を収穫して利用します。
寒さにはやや弱いので、冬は室内に取り込んでください。
水やり
岩場に自生する植物のため、水はけがよい事が第一条件で、乾燥気味に管理します。
基本的には乾いたらたっぷりとお水やりでよいですが、しっかりと乾くのを待ってからお水やりしましょう。
毎日土が湿っているようなジメジメした環境は嫌います。
真夏は日中にお水やりをすると鉢中の温度が上がり根を傷める場合がありますので、気温の上がらない朝方か、涼しくなってからの夕方以降にお水やりするようにしましょう。
冬は水やりを減らし、乾かし気味にします。
肥料
春秋の生育期間に緩効性肥料を施します。