シュンギク(春菊)

  • キク科

  • シュンギク属

  • 流通名(和名)

    シュンギク(春菊)、キクナ

  • タイプ

    一年草

  • 原産地

    地中海沿岸

  • 草丈/樹高

    ~30cmほど

  • 開花期

    収穫=5月~6月(春まき)、10月下旬~12月上旬(秋まき) ※関東近郊

  • 花色

    黄色

  • 耐寒性

    やや強い

  • 耐暑性

    やや弱い

  • 花言葉

    「私を信じて下さい」「とっておき」

シュンギク(春菊)

シュンギク(春菊)の特徴

すき焼きや鍋物でお馴染みの、独特の香りと苦みのある葉野菜です。春に黄色の花を咲かせ、葉が菊と同じ形から「春菊」との和名がつきました。
関西では「キクナ」とも呼ばれています。
葉の切れ込みの浅く肉厚な大葉種、切れ込みが深く香りが強い中葉種、葉の切れ込みが深くて細かい小葉種があります。 栽培されているものは、香りのよい中葉種が主流です。

カロテン、ビタミンC、B1、B2やカルシウム、鉄分などが豊富で、抗酸化作用、風邪の予防、貧血予防、カルシウムを補う、皮膚や粘膜の健康を保つなどの効果があるとされています。

香りや味がきつめなので苦手という方もいらっしゃるかと思いますが、栄養価の高い野菜なのでぜひ育ててみてください。
シュンギクは加熱すると苦みが出ますが、生で食べれば意外とあっさりと食べやすくなります。

シュンギク(春菊)の栽培

用土

日当たりが良く、風通し、水はけのよい場所で育てます。
シュンギクは、発芽適温、生育適温は15~20度で、冷涼な気候を好みます。
酸性土壌に弱いです。酸度が強い場合は苦土石灰などで調整し、2週間ぐらいしてから植え付けましょう。
畑の場合は、堆肥と元肥(化成肥料を2握り程度)を入れよく耕して土づくりをしておきます。
プランターでそだてる場合は、後で肥料を加えるので元肥はなくてかまいません。

タネまき

タネまきをする場合は、春撒きは3月中旬~5月中旬ごろ(収穫は5月~6月ごろ)、秋撒きは8月中旬~10月下旬ごろ(収穫は10月下旬~12月上旬ごろ)(関東近郊基準。寒冷地と暖地は適期が異なります)
1cmくらいの間隔ですじまきします。シュンギクの種は好光性(発芽に光が必要)なので基本覆土はしません。風で飛ばされないようにするには種がうっすらと見える程度に薄く土をかけます。
種が動かないように静かに水やりをしたら、乾燥しないように敷き藁や濡れた新聞紙などで覆います。

間引き

葉1~2枚のころになったら、混みあっている部分を間引きします。
一回目は2~3cm間隔になるくらいにし、二回目は株間が5~6cmになるくらい、二回ほど間引きます。
ポット苗を植え付ける場合も同様でたくさん種まきされている苗は、混みあっている部分を間引きます。

追肥と土寄せ

二回目の間引きの時に、一平方メートルあたり化成肥料を軽く一握り程追肥します。
プランターの場合は、「グリーン育ち」や白い粒の「IB化成」などを置き肥します。(メーカーによって肥料の濃度が異なりますので、袋に表示されている量を読んであげてください。化成肥料は、濃すぎたり多くあげ過ぎると植物が枯れてしまいます)
軽く土寄せをして倒れないようにします。

収穫

背丈が20~30cmになったら収穫します。
株ごと収穫する場合はそこで終了ですが、間引きながら少しずつ収穫することもできます。(最終的な株間は10~15cm程度)
また、下から3~4枚の葉を残して茎をカットすると、脇芽が出てまた収穫ができます。
脇芽が伸びてきたら、下二枚の葉を残すようにして収穫すれば、残した葉の脇からまた側枝が伸びてきますので、何度も収穫することが可能です。
株ごと収穫ではなく、何度も収穫する摘み取りの場合は、2週間に一度くらいの頻度で追肥してください。

シュンギクは寒さに弱く、冬になってしまったら終了です。

水やり

やや乾燥を嫌います。プランターの場合、基本的に乾いたらたっぷりとお水やりをします。
真夏は日中にお水やりをすると鉢中の温度が上がり根を傷める場合がありますので、気温の上がらない朝方か、涼しくなってからの夕方以降にお水やりするようにしましょう。

その他の注意

秋~冬の収穫は、気温も低く、摘み取り型で何度も収穫ができるのですが、春まき、春植えの場合は、だんだん気温があがる春の高温と長日でトウ立ちしてしまいますので、株ごとに収穫した方がいいかもしれません。

ハモイグリバエ(別名絵かき虫)やアブラムシ、ヨトウムシなど、野菜はたいへんおいしく、虫に食べられやすいので、プランター栽培では不織布などで覆うなど防虫対策を施してください。

シュンギク(春菊)