ケール

  • アブラナ科

  • アブラナ属

  • 流通名(和名)

    ケール、ヤセイカンラン(野生甘藍)、ハゴロモカンラン(羽衣甘藍)

  • タイプ

    一年草、二年草

  • 原産地

    イタリア、ヨーロッパ、地中海沿岸

  • 草丈/樹高

    30~80cm程度

  • 耐寒性

    やや強い

  • 耐暑性

    やや弱い

  • 花言葉

    「愛をつつむ」

ケール

ケールの特徴

キャベツの原種に近いとされる結球しないレタスのような葉物野菜で、キャベツよりもだいぶ色が濃い緑色です。葉が縮緬状に縮れるタイプと、葉の縮みのないタイプとがあります。
「青汁」の原料というイメージが定着しており、健康野菜としてもお馴染みです。

β-カロテン、ビタミンC、E、カルシウム、マグネシウム、カリウム、葉酸、ルテイン、などを多く含み、とても栄養価が高く「野菜の王様」とも呼ばれています。

「青汁」のイメージから苦いと敬遠されがちですが、近年では品種改良も進み、柔らかくて苦みの少ない品種が栽培されています。
スープ、パスタ、煮込み料理、炒め物などさまざまな料理で楽しむことができます。オリーブオイルやにんにくオイルなどとも相性がよく、過熱すると甘みが増し、キャベツや他の野菜とくらべると味が濃く、力強い野菜です。
欧米では健康野菜としての認知度も高く、スーパーフードのひとつとして、ハリウッドスターやモデルの間でブームとなり、近年ではかなり普及しています。
イタリア野菜の「カーボロネロ(黒キャベツ)」も同じケールのひとつです。

ケールの栽培

用土

中性~弱酸性の土壌を好みます。畑では植え付けの2週間前までに苦土石灰などで酸度を調節しましょう。
一週間前に堆肥、化成肥料を施しよく耕しておきます。連作を嫌いますので、前回アブラナ科を植えた用土は再利用しないようにしましょう。
プランター栽培では、一般的な培養土で大丈夫です。

種まき

発芽地温は15~30度、生育適温は15~20度ほどで、涼しい環境を好みます。
種まき適期は3~4月頃と8~9月頃。収穫は5月中旬~9月上旬、10月中旬~12月頃になります。
種まき間隔は、1cmくらい、ポットまきの場合は3~4粒まきます。
間引きながら、本葉が5~6枚になった頃に畑やプランターに定植します。

定植

日当たりが良く、風通し、水はけのよい場所で育てます。
株間は40cmくらいで、65cmプランターの場合は2株が目安です。(プランターは、野菜用の深型のタイプで育てましょう。)

肥料

本葉が10枚くらいになった頃と、収穫後に化成肥料を施します。
有機肥料は、虫やカビなどが発生しやすくなります。ベランダ菜園などでは、IB化成などの化成肥料にした方が虫が発生しにくいです。

収穫

葉っぱの数が12枚くらいで、だいたい20~40cmくらいになったら収穫できます。
株ごと引き抜くのではなく、外葉から収穫していけば、長く収穫することができます。

その他の注意

アブラナ科の野菜はたいへんおいしく、虫に食べられやすいので、不織布などで覆うなど防虫対策を施しましょう。

ケール苗

ケール