サトイモ(里芋)

  • サトイモ科

  • サトイモ属

  • 流通名(和名)

    サトイモ(里芋)、タロ芋、タイモ(田芋)、ハタケイモ(畑芋)

  • タイプ

    多年草(栽培上は一年草扱い)

  • 原産地

    東南アジア

  • 草丈/樹高

    1~1.5mほど

  • 耐寒性

    弱い

  • 耐暑性

    強い

  • 花言葉

    「繁栄」「愛のきらめき」「無垢の喜び」

サトイモ(里芋)

サトイモ(里芋)の特徴

ジャガイモに比べると、ねっとりとした食感で、甘みとコクのあるお芋。
里芋の煮っころがし、お煮しめ、きぬかつぎ(衣被ぎ)など、ジャガイモとはまた違った味わいのある、古くから日本人に愛されてきた野菜です。
また子芋がたくさんできるところから、昔から子孫繁栄の象徴ともされてきました。
山形県や宮城県などの東北地方では秋に河原等で行われる「いも煮会」が有名です。地域によって醤油味、味噌味と味付けが異なり、お肉も牛肉派、豚肉派と分かれるなど郷土色たっぷりの料理です。

園芸店では、春植えのジャガイモの入荷が終わる頃、次にサトイモ(里芋)が入荷し始めます。
春(4~5月ごろ)に植えて、秋遅くに(11月ごろ)収穫する栽培期間が長いお野菜です。
「土垂(どだれ)」「石川早生」「セレベス」「八頭(やつがしら)」などの種類があります。

サトイモ(里芋)の栽培

用土

植え付け時期は4~5月ごろ。生育適温は25~30度。
畑では植え付けの2週間前までに苦土石灰などで酸度を調節しましょう。
一週間前に堆肥、化成肥料を施しよく耕しておきます。日当たりがよく、やや粘土質の土壌を好みます。
(半日陰でも育ちますが、日当たりがよい方がよく育ちます)

プランター栽培では、一般的な培養土で大丈夫です。一株につき12号くらいの鉢が目安(サトイモは、一株につき40~50ℓと、他の野菜より土の量を多く必要とします)

連作を嫌いますので、前回サトイモ科を植えた用土は再利用しないようにしましょう。

植え付け

植え付け時期:4~5月ごろ。
畑では、深さ10cmくらい、株間を40~45cmくらいで、芽の部分を上にして植え付けます。
プランター栽培では、ジャガイモ同様、最初は土を半分くらいにし、植え付け、上に土を5cm以上被せます。以後、生育にあわせて土増しして行きます。

水やり

保水性のある土壌を好み、乾燥を嫌います。
畑では、敷き藁や黒マルチなどで乾燥を防ぎます。水不足が続くような天候の場合は水やりをしてください。
鉢植えの場合も、乾燥させすぎないようにしましょう。

土寄せと、追肥

本葉が3枚程度、草丈20~30cm程(5月下旬ごろ)になったら化成肥料を追肥、一回目の土寄せ(5cm程度かぶせる)をします。
以後、6月中旬頃と7月中旬頃にも追肥+土寄せ(10cm程度かぶせる)をします。
以後は、生育に合わせて1か月に1~2回ほど、追肥と土寄せを繰り返します。

土寄せが足りないと子イモの芽が地上に伸び出てしまうため、小さいイモばかりになってしまうので注意しましょう。

収穫

葉が枯れて始めてきたら収穫時です。(11月ごろ)
寒さには弱いので、霜が降りる前には収穫を終えるようにしましょう。