スイセン(水仙)

  • ヒガンバナ科

  • スイセン属

  • 流通名(和名)

    スイセン(水仙)、ナルキッソス、せっちゅうか(雪中花)

  • タイプ

    秋植え球根

  • 原産地

    地中海沿岸

  • 草丈/樹高

    10~50cmほど

  • 開花期

    3月下旬~5月上旬

  • 花色

    白、黄色

  • 耐寒性

    強い

  • 耐暑性

    弱い

  • 花言葉

    「自己愛」「神秘」「尊敬」

日本水仙

スイセン(水仙)の特徴

チューリップと並んで春に咲く球根植物。多くはチューリップよりも早く(1~2月ごろ)咲くものが多いですが、品種によっては4月ごろに咲く遅咲き種もあります。香りがよく、清楚な草姿のお花です。

ギリシャ神話では美少年のナルキッソスが水面に映った自身の姿に見惚れ、亡くなった後には水仙の花が咲いたというのは有名な逸話です。

ラッパズイセン、八重咲きスイセン、房咲きスイセン、口紅スイセン、ペチコート咲きスイセンなどの種類があります。

日本水仙は早咲きでお正月ごろに開花します。
東京都江戸川区の葛西臨海公園や、埼玉県幸手市の権現堂堤など、日本各地に水仙が見られるおすすめスポットがあります。

水仙球根

スイセン(水仙)の栽培

用土

一般的な草花培養土で大丈夫です。花壇の場合は、堆肥や腐葉土などをすきこんでよく耕し、水はけのよい環境にします。
市販の球根には咲くための養分がつまっているので、元肥がなくても大丈夫ですが、あげるのであれば「マグァンプK」や「球根用肥料」などを。

植え付け

園芸店では、9月中旬ごろには品種も揃いますので、その頃に購入しましょう。
生育適温は、5~20度ほどです。

お庭では5~10cmくらいの深さで、鉢植えの場合は軽く土がかぶるくらいの深さで大丈夫です。

株間は10~15cm位くらいとった方が球根のためにはいいのですが、見栄えをよくするために密集して植える方もいます。
(密集すると球根が育つスペースがなくなってしまいますが、狭い花壇や、鉢植えでは、球根を育てるというより球根は毎年購入、見栄え重視、という考え方で豪華に咲かせる これもひとつの楽しみ方です)

庭植えでは数年間植えっぱなしでも大丈夫です。

水やり

植え付け後、水やりをはじめると根が発根してきます。
お庭ではほどんど水やりはしなくとも天候にまかせて大丈夫ですが、鉢植えの場合、冬の間も根は生きていますので、忘れずにお水やりをしましょう。
基本乾いたらたっぷりですが、冬は乾くのが遅くなります。

開花

多くの品種は、チューリップよりも早く1~2月ごろに咲きます。「タリア」など少し遅咲きの品種もあります。

来年も咲かせるための花後のお手入れ

花後はチューリップとだいたい同じです。花を咲かせることで、球根は消耗します。
花後、葉っぱが自然に枯れるまでの間、肥料を施します。
だいたい6月ぐらいになると葉っぱが自然に枯れてきます。
光合成をして養分を作り出しますので、葉っぱを切ったり、花が終わってしまったからといって日陰に移動したりしないようにしましょう。
葉っぱが自然に枯れたあとは、球根を掘り上げ、葉を切り取って風通しの良い場所で秋まで保管します。
掘り上げずに数年そのまま植えっぱなしでも大丈夫ですが、花が咲かなくなってきたら掘ってみてください。
分球によって小さすぎる球根が増えたため、咲きにくくなっているかと思います。掘り上げて子球は分けて、2~3年養生するとまた咲くようになります。

鉢植えの場合も、植えたまま乾かしても大丈夫ですが、ぎゅうぎゅう詰めで植えていた場合はうまく球根が太れませんのでご注意ください。

水仙(ペーパーホワイト)

水仙(ティタティート)

水仙

水仙

水仙(ピピット)

水仙

原種スイセン(カンタブリクス-モノフィリス)