ステビア

  • キク科

  • ステビア属

  • 流通名(和名)

    ステビア、アマハステビア(甘葉ステビア)

  • タイプ

    多年草、宿根草

  • 原産地

    パラグアイ、南アメリカ

  • 草丈/樹高

    50cm~1mほど

  • 開花期

    8~9月

  • 花色

    白、薄紫

  • 耐寒性

    やや強い

  • 耐暑性

    普通

  • 花言葉

    「生きる」「清潔」

ステビア

ステビアの特徴

根・茎・葉にステビオサイドという強い甘み成分があり、葉をかむと甘い味のするハーブです。シロップやお茶、精製して甘味料などに利用されています。
古くからパラグアイの先住民の間では「聖なる草」として崇められてきました。

砂糖の200~300倍の甘みがあるとされ、食べても血糖値が上がらず、砂糖に比べカロリーが約100分の1です。
最近の研究では、「活性成分であるステビオシドおよびステビオールが、イオンチャネルTRPM5を刺激することを示した」とされ、血糖値を下げる効果があると発表されたそうです。

また、東北大学の研究では、ステビアは選択的殺菌作用があるとの研究結果がでています。
選択的殺菌作用というのは、必要な菌は残して、不要な菌だけ殺菌するというものです。
O-157やサルモネラ黄色ブドウ球菌など食中毒の原因となる菌を殺菌することが発表されています。

このようにステビアは非常に有用で、ダイエットや糖尿病の治療ための甘味料としても使われています。

海外では過去に発癌性物質があると報告されたこともありますが、その後の研究の結果、現在ではそのような事実はないとされ、規制が緩和されました。
現在ではお菓子、甘味料などに安心して使われています。
ただし、妊娠中の方、授乳中の方は使用は控えた方がよいとされています。
また、キク科の植物にアレルギーがある人も使用は控えた方がよいでしょう。

ステビア

ステビアの栽培

置き場所

日当たりが良く、風通し、水はけのよい場所で育てます。
高温多湿には弱いので真夏は涼しい半日陰に置いてください。30度を超すと生育が悪くなりますので、寒冷紗を利用したりして涼しい環境を作る様工夫をしてください。
鉢植えの場合は、鉢中の温度を下げるために二重鉢にしたりするのもよいでしょう。
耐寒温度は0度くらいなら耐えられます。
冬は、霜や寒風にはあてないようにしましょう。厳寒地では冬は室内に取り込みます。

水やり

極端な乾燥は嫌いますが、多湿も嫌います。基本的に用土がしっかりと乾いたらたっぷりとお水やりをします。
真夏は日中にお水やりをすると鉢中の温度が上がり根を傷める場合がありますので、気温の上がらない朝方か、涼しくなってからの夕方以降にお水やりするようにしましょう。
冬は水やりを減らし、乾かし気味にします。

肥料

春秋の生育期間に緩効性肥料を施します。
有機肥料は、虫やカビなどが発生しやすくなります。ベランダ菜園などでは、IB化成などの化成肥料にした方が虫が発生しにくいです。

キク科のアレルギーがある方は注意しましょう

キク科の植物にアレルギーがある人は、ステビアにアレルギー反応を起こすことがありますので注意してください。

ステビアの利用法

10月~11月ごろに収穫をすると、より甘みが強い時期となります。(休眠期の冬以外はいつでも収穫は可能)
葉も茎も利用できます。
葉はハーブティーに、茎は煮詰めてシロップなどを作ることが出来ます。
収穫したら風通しのよい半日陰でよく乾かしてドライにしておくと他のハーブとのブレンドもしやすいです。

ハーブティーで楽しむ場合は、葉っぱは2枚くらいでほどよい甘さになります。

シロップは、生葉で作ります。(茎だけでも作れますが、葉だけのものより苦みが強くなります)
500ccに葉っぱ20~30枚くらいが目安。弱火で20分ほど煮詰めて、ガーゼなどで濾します。
ステビアには植物特有の青臭さや多少の苦み成分があり、煮過ぎると苦みが強くなりやすいです。
苦みが強いと感じた場合は、粗熱が取れた後、底に沈んだ苦み成分を避け、上澄み部分だけを使うとよいでしょう。

ステビオサイドという甘味成分は熱に強く、水やアルコールにも溶けやすいという性質があります。
ハーブティーやシロップだけではなく、他にもいろいろと活用できそうです。