プリムラ(オーリキュラ、オウリキュラ)

  • サクラソウ科

  • サクラソウ属

  • 流通名(和名)

    プリムラ・オーリキュラ(オウリキュラ)、プベスケンス、アツバサクラソウ(厚葉桜草)

  • タイプ

    多年草

  • 原産地

    ヨーロッパアルプスの高山

  • 草丈/樹高

    10~20cmほど

  • 開花期

    3月~5月ごろ

  • 花色

    黄色、赤、赤茶色、グリーンなど

  • 耐寒性

    普通

  • 耐暑性

    弱い

  • 花言葉

    「貪欲」

プリムラ・オーリキュラ(ガーデン・オーリキュラ)

プリムラ(オーリキュラ)の特徴

ヨーロッパアルプスの高山の草原に自生している高山性のプリムラ(Primula auricula)をベースにつくられた園芸種です。
イギリスでは16世紀頃からショーフラワーとして「ショウ・オーリキュラ」と呼ばれる銘品の品種群が作られ、コレクターも多い伝統的な古典植物となっています。(「グリーン・エッジ」「グレー・エッジ」「ショウセルフ」など)
英国らしい格式高い様式美を備えたそのお花は、一見するとまるで造り物のような独特の造形美にあふれています。

「ショウ・オーリキュラ」とよばれるオーリキュラには一定の条件、約束事があり、
1.花が円形に近く花弁がフラットで波を打たない。
2.花弁に切れ込みが少ない。
3.中心の基部が円形で歪みが少ない
4.短花柱花であること。(雌しべが隠れて咲く)
5.その他、細かな約束ごと
と、各条件を満たさないものは、「ショウ・オーリキュラ」として認められない とされているそうです。

[引用/barnhaven.comより] プリムラ・オーリキュラ(ショウ・オーリキュラ)(Show Auricula)

日本の園芸業界では「ショウ・オーリキュラ」のような希少種は、一般の市場ではほとんど流通がありません。
一部の山野草の生産者さんが取り扱っている程度です。

当店でも入荷するのは、ガーデンオーリキュラなど、アルパイン系の比較的原種に近いものがほとんどです。

(レア植物のタグをつけていますが、レアとされるのは「ショウ・オーリキュラ」で、ガーデン系のオーリキュラはそれほど希少というわけでもありません)

(オーリキュラ自体、暖地での栽培が難しいため、それほど多く流通していないので、入荷は稀です)

★★ おすすめblog「チルターンの風に吹かれてーイギリスの小さな村の小さな庭からー」 ★★
究極の園芸植物 Auricula ♪オーリキュラ・スペクタキュラ~♪
  ↑
フラワーショーの様子を垣間見ることができる素敵な記事です。

プリムラ・オーリキュラ(ガーデン・オーリキュラ)

プリムラ(オーリキュラ)の栽培

置き場所

開花期間は日当たりですが、花後は30%ほどの遮光で、柔らかな日差しの下で管理します。
高山植物のため、暑さは大の苦手です。
夏は50~70%ほどの遮光とし、とにかく涼しい環境作りが必須です。
二重鉢にして鉢中の温度を下げる工夫をするとか、暑さ対策をするようにしてください。

寒さには強いですが、寒風にさらされたり凍結したりすると葉が傷みますので、冬は霜や寒風のあたらない場所に置きましょう。

用土

水はけのよい山野草の土、または硬質鹿沼土や軽石などを混ぜた粗めの草花培養土を用います。
多肉植物用の用土でも大丈夫です。

水やり

基本的に乾いたらたっぷりと与えます。
真夏は日中にお水やりをすると鉢中の温度が上がり根を傷める場合がありますので、気温の上がらない朝方か、涼しくなってからの夕方以降にお水やりするようにしましょう。
真冬は夕方以降にお水やりをすると根を傷める場合がありますので、暖かい午前中や日中にお水やりするようにしましょう。

肥料

春、秋に緩効性肥料を施します。
春の芽出し頃に、薄めの液肥も併用するとよいでしょう。
花芽の形成は秋ごろですので、秋の施肥はリンサン分を含んだものをあげてください。