テッポウユリ(鉄砲百合)

  • ユリ科

  • ユリ属

  • 流通名(和名)

    テッポウユリ(鉄砲百合)

  • タイプ

    秋植え球根

  • 原産地

    日本

  • 草丈/樹高

    50cm~1mほど

  • 開花期

    初夏ごろ(5~8月くらい)

  • 花色

  • 耐寒性

    強い

  • 耐暑性

    普通

  • 花言葉

    「純潔」「甘美」

テッポウユリ(鉄砲百合)

ユリ(鉄砲百合)の特徴

細長いラッパ型のユリで純白の清楚な花を咲かせます。
日本では九州~沖縄にかけて分布しています。
百合の球根は秋に入荷しますが、その中でも鉄砲百合が一番入荷が早く、園芸店では7月下旬~8月頃になると入荷し始めます。
(次に入るのがスカシユリ、9~10月ごろにカサブランカなどのオリエンタル系、山百合はやや遅め と種類によって入荷時期が異なります)

テッポウユリ(鉄砲百合)

ユリ(鉄砲百合)の栽培

置き場所

日当たりがよく、水はけ、風通しのよい場所を好みます。

用土

鉢植えの場合は一般的な草花培養土で大丈夫です。
ユリは球根の上の部分にも根を張りますので、深めの鉢を選ぶようにしましょう。
だいたい球根2~3つ分くらいの深さが目安です。下からも根は出てきますので、下に根を張る分のスペースも必要です。

地植えの場合は、あらかじめ苦土石灰をまいて中和しておきます。2週間後くらいに腐葉土や堆肥を漉き込んで水はけのよい土壌にしましょう。

連作を嫌いますので、鉢植えは毎年植え替え、地植えでも2年に一回は植え替えて、土を新しくするか別の場所に植えるようにしてください。
球根の植え付け時期は10月ごろです。

水やり

しっかりと根付いていれば地植えではお水やりは自然にまかせて大丈夫ですが、日照りが続くような場合はたっぷりとお水やりしましょう。
鉢植えでは、基本的に乾いたらたっぷりとお水やりをします。
乾燥させすぎないよう注意してください。

肥料

芽がでてきたら、IB化成などの緩効性肥料を施します。
背が高くなり、茎が倒れてくる場合がありますので、支柱を立てて支えるようにしましょう。

秋に植えて咲くのは翌年の初夏ごろです。(5~8月くらい)

花後のお手入れ

花後は、種をつけないよう葉や茎を残して花首から切り取るようにします。
花が終わった時にもお礼肥えとして緩効性肥料を施します。

秋ごろに葉も枯れてきたら、茎を地際から切り落として掘り上げます。
百合の球根は乾燥を嫌いますので、チューリップなどのその他の秋植え球根のように干したりしません。
球根が乾かないようすぐに新しい用土で植え付けます。
すぐに植えられない時は、おがくずや腐葉土などに埋めて保護してください。

ユリ(鉄砲百合)に似たタカサゴユリ

近年、鉄砲百合に似た「タカサゴユリ(別名:細葉鉄砲百合)」が繁殖しているのが問題となっています。
球根を植えた覚えもないのにいつの間にか生えてきたり、道端や道路際でも見かけることがあります。
繁殖力がとても強いため、迷惑な雑草として問題視されています。
鉄砲百合は純白ですが、タカサゴユリはピンクの筋が入ります。
しかし、最近では交雑して繁殖したのか、筋が入らない純白のタカサゴユリも増えてきているとの報告もあり、「シンテッポウユリ(新テッポウ百合)」と呼ばれているようです。
増えてしまい困る様でしたら見かけたら抜くようにしましょう。

タカサゴユリ(別名:細葉鉄砲百合)