ヒメサユリ(姫小百合)オトメユリ(乙女百合)

  • ユリ科

  • ユリ属

  • 流通名(和名)

    ヒメサユリ(姫小百合)オトメユリ(乙女百合)

  • タイプ

    秋植え球根

  • 原産地

    日本

  • 草丈/樹高

    20cm~50cmほど

  • 開花期

    5月ごろ

  • 花色

    淡いピンク

  • 耐寒性

    強い

  • 耐暑性

    弱い

  • 花言葉

    「飾らぬ美」「純潔」「私の心の姿」

ヒメサユリ(姫小百合)オトメユリ(乙女百合)

ヒメサユリ(姫小百合)オトメユリ(乙女百合)の特徴

宮城県、新潟県、福島県、山形県など一部の地域にしか自生していないといわれている日本原産のユリです。
近年数が減少しており、環境省のレッドリストでは準絶滅危惧とされています。
ササユリ(笹百合)同様、淡いピンクの清楚な花姿は一定数の愛好家に絶大な人気があります。
カサブランカや山百合などのように球根では入荷しません。山野草としてポット苗が稀に入る程度です。

ヒメサユリ(姫小百合)オトメユリ(乙女百合)

ヒメサユリ(姫小百合)オトメユリ(乙女百合)の栽培

置き場所

午前中だけ日当たり~涼しい半日陰で、風通しがよく、肥沃で且つ水はけのよい用土で育てます。
(午前中に朝日があたるような東側で、午後は半日陰になるような環境が理想です。真夏は半日陰。)
夏場の強光や西日がガンガンあたるような場所は避けてください。
よしずや寒冷紗などを利用して涼しい環境になるよう工夫してください。
山地から亜高山帯の草原などに自生している為、高山植物として涼しい環境下なにるようにしましょう。
環境がよければ地植えでもよいですが、移動できる鉢植えの方が管理しやすいかと思います。

用土

水保ちよく水はけのよい用土を好みます。赤玉と腐葉土に桐生砂や鹿沼土などを混ぜた山野草の用土などがよいです。

コンクリートの反射熱で傷めないよう、コンクリートに直置きせず、人工芝やすのこなどを敷いたり、鉢の底にポットフィートなどをかませて通気性をよくするなどの工夫もしてください。
また、夏場の猛暑で、鉢中の温度が上がりすぎる場合は、二重鉢にしたり、発砲スチロールなどを利用して鉢中の温度を下げるなどの工夫をしましょう。

水やり

基本的に土の表面が乾いたらたっぷりとお水やりをします。
地植えの場合は自然にまかせて大丈夫ですが日照りが続いたり乾燥している時はたっぷりお水をあげてください。

肥料

植え付け時に、根に触れてもよい「マイガーデン(住友化学園芸)」などの肥料を元肥として土に混ぜこんでおきます。(袋記載の規定量より少なめ)
アブラムシがつく場合がありますので、虫がつきやすくなる有機肥料は避けた方が無難です。

アブラムシがついたら

アブラムシはウィルスを媒介しますので要注意です。
新芽などにアブラムシがたかっていた場合は、お水でよく洗い流し、薬剤散布してください。

花後のお手入れ

お花を楽しんだ後は、種をつけないよう葉や茎を残して花首から切り取ります。
花後にもお礼肥えとして軽く緩効性肥料を施しましょう。

種を採って種まきから増やすこともできますが、種まきから開花まで6~7年はかかるようです。

秋ごろに葉も枯れてきたら、茎を地際から切り落として掘り上げます。
百合の球根は乾燥を嫌いますので、球根が乾かないようすぐに新しい用土で植え付けます。
すぐに植えられない時は、おがくずや腐葉土などに埋めて保護してください。

連作は嫌います。毎年土を入れ替えて、新しい用土で植え替えを行いましょう。
植え替えの適期は10月~2月ごろです。

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