ハンゲショウ(半夏生)

  • ドクダミ科

  • ハンゲショウ属

  • 流通名(和名)

    ハンゲショウ(半夏生)、半化粧、カタシログサ(片白草)

  • タイプ

    落葉性多年草

  • 原産地

    日本、中国、フィリピン

  • 草丈/樹高

    50cm~1mほど

  • 開花期

    初夏(6月中旬~7月初旬)ごろ

  • 花色

    白グリーン

  • 耐寒性

    強い

  • 耐暑性

    やや強い

  • 花言葉

    「内に秘めた情熱」「内気」

ハンゲショウ(半夏生)

ハンゲショウ(半夏生)の特徴

水辺に群生する白の斑がたいへん美しい涼しげな植物です。
「半夏生」の名は、夏至から11日目を半夏生(ハンゲショウ)と呼び、その頃に花を付けることから名付けられたそうです。
葉っぱの半分ほどが真っ白な白粉を塗ったような様子から「半化粧」とも呼ばれます。

開花と同時に花穂のすぐ下の葉が白く変わります。
白くなる面積は個体差がありますが、半分くらい~9割ほどで、葉っぱ全体が真っ白くなることはありません。
花が終わる頃には葉っぱは緑に戻ります。なんとも不思議で神秘的です。
半夏生は虫媒花であるため、葉を白くして虫に花のありかを知らせるためではないかと言われているそうです。

全国各地に群生地や名所があり、京都祇園の両足院、鎌倉の鎌倉中央公園、淡路島の淡路島国営明石海峡公園など、見ごろの時期にはたくさんの人で賑わいます。

ハンゲショウ(半夏生)

ハンゲショウ(半夏生)の栽培

置き場所

日当たり~明るめの半日陰で、水辺などに自生しているため湿潤な環境を好みます。
花が咲くには光が必要なので、あまり暗い場所には置かないようにします。
半日陰でも育ちますが、日当たりがよい方が白い斑が美しく入ります。

用土

水生植物用の用土か、一般的な草花培養土に荒木田土やケト土などを混ぜると水保ちがよくなります。
地下茎が長くのび、草丈も高くなりますので、やや大きめの鉢の方がよいでしょう。
お庭に植える場合は、荒木田土などの田んぼのような土壌にするとよいです。
冬は地上部がなくなります。寒さには強いので特に防寒などは不要です。

水やり

水辺の植物ですので、乾燥を嫌います。
鉢植えでは受け皿に水を溜めて腰水栽培にします。常に乾かさないようにし、受け皿のお水は毎日取り換えましょう。
地植えの場合も完全に乾いてしまわないようお水やりをします。

肥料

比較的肥料を好む方です。
植え付け時に「マイガーデン(住友化学園芸)」などの肥料を元肥として土に混ぜ込んでおきます。
春ごろに緩効性肥料を追肥し、月に1回ほど施肥します。
鉢植えの場合は受け皿に薄めの液体肥料を混ぜておくのもよいでしょう。

チッソ過多になると蕾をつけない事があります。肥料の配合比には注意してください。
(油粕などはチッソ主体の肥料なので、油粕であればきちんとリンサン分も含まれている「骨粉入り油粕」などを選ぶようにします。)
(油粕でしたら、水生植物の場合は、東商の「超発酵油粕」(金色のパッケージ)などがよいです)
(花が咲かなければ葉も白くなりません)

ハンゲショウ(半夏生)