サンカヨウ(山荷葉)

  • メギ科

  • サンカヨウ属

  • 流通名(和名)

    サンカヨウ(山荷葉)、アンブレラリーフ、スケルトンフラワー

  • タイプ

    多年草

  • 原産地

    日本、サハリン

  • 草丈/樹高

    30~60cmほど

  • 開花期

    4~5月ごろ

  • 花色

  • 耐寒性

    強い

  • 耐暑性

    弱い

  • 花言葉

    「親愛」「清楚」

サンカヨウ(山荷葉)

サンカヨウ(山荷葉)の特徴

通常は白い小さな小花ですが、雨に濡れるとガラス細工のように花びらが透き通る事で話題のとても神秘的なお花です。
葉っぱは大きく、うちわのように広がってその真ん中に可愛らしいお花をつけます。
涼しい山地~亜高山に自生していますので、高温多湿の平野部での暑い夏の環境は嫌います。

当店では開花した時にお水で濡らしてみましたが、ちょっとお水をかけただけでは透明にはなりませんでした。
花びらが透けるには条件が必要なようで、透明になるまでにはかなり長い間ゆっくりと時間をかけて水分を含む必要がある事(濃霧の中や、朝露に濡れた状況が長く続くとよいとも言われています)や、開花期間が短く3日~1週間程度で散ってしまう事から、そもそも雨季と花期のタイミングが合わないと見られない、衝撃に弱く強い雨では花弁が散りやすいなど、透明な状態のお花に出会うのは非常に困難だと言われています。
幻とも言えるようなその希少な美しさから、野生のサンカヨウ(山荷葉)を見るために山へ登る人も多いそうです。

[引用/www.tsugaike.gr.jpより]

[引用/tenki.jpより]

サンカヨウ(山荷葉)の栽培

置き場所

山地~亜高山に自生しているお花で、風通しの良い涼しい半日陰~日陰を好みます。
まったくの暗い場所では花付きが悪くなります。
暑さには弱いので、できるだけ涼しい場所で管理しましょう。
がんがん西日が当たるような場所も避けてください。
寒さには強いので冬は特になにもしなくても大丈夫ですが、強い霜に当たり根っこが霜柱で浮き上がってきたりすると根を傷めることがありますので、霜のあたらない場所で管理した方がよいでしょう。

用土

水はけの良い山野草の土を用います。草花培養土でしたら硬質鹿沼土や桐生砂などを混ぜて水はけをよく改良します。
水はけが良いのは重要なのですが、粗めの軽石主体の硬質な培養土よりも、有機質(腐葉土など)もしっかりと漉き込んだ土の方がよいです。

根を傷つけると枯れてしまう事がありますので、植え付けの際には根をいじらないようにします。
同じ理由で根を傷つけるのを避けるため、基本的に植え替えはしません。最初からやや大きめの鉢に植えるようにします。

水はけが悪いなど、やむを得ず植え替えをする場合は、鉢土を事前に乾かしてから、そっと鉢から根鉢を外し、とんとんと指で軽く根鉢を横から叩きながら、根を傷めないよう、さらさらと土を落とすようにすると案外うまくいきます。

水やり

基本的に乾いたらたっぷりとお水を与えます。乾燥させすぎないように注意します。
真夏は日中にお水やりをすると鉢中の温度が上がり根を傷める場合がありますので、気温の上がらない朝方か、涼しくなってからの夕方以降にお水やりするようにしましょう。
大きめの鉢に湿らせた砂などを入れ、二重鉢にしたり、人工芝などの上に鉢を置いて、時折周りに打ち水をしたりなど、温度をさげる工夫をしましょう。

肥料

春先に緩効性肥料を少し施します。
多肥は肥料焼けや枯れる要因となりますのであげ過ぎないようにしてください。

サンカヨウ(山荷葉)

サンカヨウ(山荷葉)