イベリス
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科
アブラナ科
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属
イベリス属
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流通名(和名)
イベリス、トキワナズナ(イベリス・センペルビレンスのみ)、ニオイナズナ、マガリバナ(屈曲花)、キャンディタフト(=英名)(Candytuft)
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タイプ
一年草、多年草、宿根草
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原産地
南欧、北アフリカ、西アジア
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草丈/樹高
10~60cmほど
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開花期
4月~6月ごろ(四季咲きのものもある)
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花色
白、ピンク、赤、淡い紫など
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耐寒性
普通
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耐暑性
やや強い(蒸れには弱い)
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花言葉
「心をひきつける」「初恋の思い出」「甘い誘惑」
※取り扱いのない場合もございます
イベリスの特徴
春に白い可愛らしいお花を咲かせる植物で、多年草のタイプと一年草のタイプとがあります。
イベリスはおよそ40種ほどの種類があるとされ、花色も白だけではなく、淡いピンクや淡い紫色、赤花などもあります。
また、イベリスは、ヒマワリと同じように太陽に向かって咲くため、花茎が曲がりやすいことから、マガリバナ(屈曲花)とも呼ばれます。
一年草のものは、白花で花穂が大きくボリュームがある「イベリス・アマラ(Iberis amara)」、同じく白花の「イベリス・オドラータ(Iberis odorata)」、草丈が60cmくらいになる「イベリス・ウンベラータ(Iberis umbellata)(キャンディタフトという名で流通する事もある)(花色はピンクや紫などいろいろ)」、
多年草のものは、「イベリス・センペルビレンス(Iberis sempervirens」)」=園芸品種「イベリス・ブライダルブーケ」「イベリス・スノーボール」「イベリス・スノーサーファー」「イベリス・スノーコーン」など、
北アフリカ原産で、花色が白からピンクへと変化する「イベリス・ジブラルタリカ(Iberis gibraltarica)」、ジブラルタリカとセンペルビレンスを交配して作られた園芸種の「イベリス・マスターピース(Iberis ‘Masterpiece’)」、
ほかにも「宿根イベリス・タホ」「宿根イベリス・エンジェルベール」「宿根イベリス・ピンクアイス」「宿根イベリス・キャンディライム」「宿根イベリス・スイートハート」など様々な園芸品種があります。
一年草の「イベリス・ウンベラータ(Iberis umbellata)」が「キャンディタフト」という名前で流通することが多いですが、
「キャンディタフト(Candytuft)」という名前は「イベリスの別名(=英名)」ですので、一年草の「ウンベラータ種」だけではなく、多年草、宿根草タイプのものでも「宿根イベリス・キャンディタフト」という名前で流通したりします。
多年草のタイプは「宿根イベリス」などと明記されたラベルがついている事が多いです。
ただの「イベリス」という名前だけのものは、ほとんど一年草タイプと考えてよいかと思います。
一年草のタイプは、花後、夏には枯れてなくなります。
園芸店では、だいたい11月くらいから、冬~春にかけて出回ることが多いです。
イベリスの栽培
置き場所
日当たりが良く、風通し、水はけのよい場所で育てます。
一年草のものは夏には枯れてしまいますが、多年草のタイプは花後切り戻しをして、涼しい場所で夏越しします。
冬、寒くなる前にもばっさりと刈り込んでおくときれいな状態の株を維持できます。
多年草のタイプは基本常緑ですが、環境によっては冬は地上部がなくなります。(枯死していなければ、春にまた芽吹いてきます)
用土
水はけのよい草花培養土を用います。
中性~アルカリ土壌を好むので、植え付け2週間前くらいに苦土石灰などを撒いて調整しましょう。
直根性で根を切られるのを嫌うため、植え付け時は根を崩さないようにしてください。
多年草のタイプは、夏越ししやすいよう、水はけのよい山野草の用土でもよいでしょう。
水やり
基本的に乾いたらたっぷりとお水やりをします。
蒸れには弱いので、上からザブザブとお水やりせず、株元にあげるようにしましょう。
肥料
多肥にすると軟弱で徒長した株になりがちなので、あまり肥料はあげなくても大丈夫です。
(春に軽く液肥をあげる程度)