ノラボウナ(のらぼう菜)

  • アブラナ科

  • アブラナ属

  • 流通名(和名)

    のらぼう菜、ノラボウナ、野良坊菜

  • タイプ

    一年草(二年草)

  • 原産地

    ヨーロッパ、日本

  • 草丈/樹高

    40cm~1mほど

  • 開花期

    花=3月~4月ごろ、収穫=3月下旬~4月下旬ごろ

  • 花色

    黄色

  • 耐寒性

    強い

  • 耐暑性

    弱い

  • 花言葉

    「快活」「明るさ」

のらぼう菜

のらぼう菜の特徴

もともとはヨーロッパ原産の植物で、いつ日本に渡ったのかは定かではないようですが、江戸時代には各地で栽培されていたとされています。
江戸の天明の大飢饉と天保の大飢饉の際に、人々を飢餓から救ったという記録が残っています。
現在では江戸東京の伝統野菜の一つとされ、東京都あきる野市、青梅市など東京都西多摩地方、埼玉県飯能市、比企郡小川町付近などで多く栽培されるアブラナ科アブラナ属の野菜です。

寒さに強く、丈夫で育てやすいため、家庭菜園でも手軽に育てることができます。
やせた土地でも育ち、「野良でも元気に育つ」などの理由から、「のらぼう菜(野良坊菜)」とよばれるようになったといわれています。

葉っぱだけではなく、とう立ちしてきた茎や蕾ごと収穫して食べるのが一般的との事です。
普通の菜花よりも苦味がなく、甘みもあり食べやすく、シャキシャキとした歯応えが特徴で生でも食べることができます。

お浸しや煮物、胡麻和え、お味噌汁などの和食のほかに、ガーリック炒めやバター炒め、パスタなど洋風の料理でも美味しく、和食、洋食ともにさまざまな調理法で食されています。
鉄分、カリウム、カルシウムなどのミネラルが豊富で、ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンCといったビタミン類も多く、食物繊維を豊富に含んでいる栄養価の高い葉野菜です。

のらぼう菜(苗)

のらぼう菜の栽培

置き場所

のらぼう菜の旬は春です。秋撒きで露地栽培の場合、だいたい2月~4月ごろが収穫期となっています。
日当たりが良く、風通し、水はけのよい場所で育てます。
秋に苗を購入した場合は、10~11月ごろが植え付けの時期。

用土

一般的な草花培養土を用います。
畑の場合は植え付けの2週間くらい前に苦土石灰などをまいて土づくりをしておきます。

水やり

基本的に乾いたらたっぷりとお水やりをします。

肥料

植え付け時に根に触れても大丈夫な「マイガーデン(住友化学園芸)」などの肥料を元肥として土に混ぜ込んでおきます。
その後は月に1回ほど追肥を施します。

その他の作業

アブラナ科の葉を食害するコナガ、アオムシが発生しやすいので、畑ではトンネルを作ったり、不織布などを利用して防虫しましょう。
背が高くなってきたら支柱をして支えます。
3月ごろになると黄色い花を咲かせます。花が咲いてしまうと葉っぱが固くなり味もおちるので、蕾のうちに茎ごと収穫しましょう。
根元から収穫せずに、20~30cmのあたりで折ると、脇芽が次々と出て、長く収穫ができます。